無排卵

2016/05/18

妊娠の確率は?危険性は?排卵誘発薬のメリット・デメリット

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

妊娠の確率は?危険性は?排卵誘発薬のメリット・デメリット

不妊治療に使われる排卵誘発薬。排卵誘発薬についての詳しいことや、
この薬を使うことによるメリットやデメリットについてまとめてみました。
「名前は聞いたことがあるけれど・・・」そんな人に読んでいただきたいと思います。
排卵誘発薬のことをもっと知っていきましょう。

排卵誘発薬とは?

排卵を促す薬を排卵誘発薬といいます。無排卵や卵胞が育たないなどの排卵障害がある場合や、より確実な排卵を起こす場合に使われます。排卵誘発剤はその種類にもよりますが、排卵の確率はおよそ70~80%、妊娠できる確率はおよそ20~40%とされています。

排卵誘発薬には飲み薬と注射薬があり、注射薬の方が効果が高いとされています。しかし、そのぶん副作用が起こりやすくなります。そのため、軽い排卵障害の場合やタイミング療法による使用の場合は飲み薬から治療をスタートさせることが多いといえます。そして、飲み薬では効果がでなかった場合に注射薬が使われます。

排卵誘発薬の副作用とは?

排卵誘発剤の2大副作用は「多胎妊娠」と「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」です。排卵誘発剤を使った場合、多胎妊娠といって双子以上の多胎妊娠の確率が飲み薬でおよそ5%、注射薬でおよそ20%あがります。また、卵巣過剰刺激症候群といって卵巣が腫れ、症状がひどくなると腹水や胸水が溜まって、呼吸困難を引き起こすこともあります。飲み薬でこのような副作用が起こることはあまりありません。

排卵誘発薬の種類とは?

・セキソビット(シクロフェニル)
副作用が少なく、効果が穏やかな飲み薬です。卵胞の成長を助ける働きがあり、排卵は行なえているものの妊娠しにくいという人に処方されます。基本的に月経5日目から5日間のみ続け、経過をみます。

・クロミッド(クロミフェン)
卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体刺激ホルモン(LH)の分泌を促す働きを持った飲み薬です。排卵が行なわれていない際に処方される代表的な飲み薬で、月経5日目から5日間飲み続けます。

・テルグリド
プロラクチンの数値が高いために排卵が起こりにくく妊娠が難しいという状況の場合、
プロラクチンの分泌を抑えるために毎日飲み続けます。

・hMG注射
卵巣刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンが含まれたホルモン注射で、卵巣を発育させる効果があります。月経開始より数回注射され、単体で使われることもあれば、クロミッドの効き目を高めるために併用されることもあります。

・hCG注射
黄体ホルモンに似た作用をもつ注射です。クロミッドやhMG注射で卵胞を発育させ、そのあとでhCG注射をすることで排卵を促します。

不妊治療の状況に応じ、こういった飲み薬や注射薬が使われます。
また、これら以外にも妊娠しやすい状況を作るためメドキロンやルトラールといった飲み薬が使われることもあります。

排卵誘発薬のメリットとデメリットについてお話しましたが、いかがでしたか?
排卵誘発薬の種類の多さにも驚かれたことと思います。
不妊治療の状況に応じて、最適な薬が選ばれますので、医師と相談しながら治療を
すすめていきましょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加