ノロウイルス

2016/05/28

胃腸炎、赤ちゃんにうつったらどうしよう?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

胃腸炎、赤ちゃんにうつったらどうしよう?

ウイルスによる胃腸炎。大人も心配ですが、抵抗力の弱い子どもや赤ちゃんがいると不安は倍増します。感染予防の効果的な方法には、いったいどんなものがあるのでしょうか。

ママからの相談:「胃腸炎がうつらないか心配です」

子どもが3人います。毎年この時期は胃腸炎が心配です。一番下が3カ月なので家の中に菌を持ち込むことは避けたいです。上2人は保育園なので、外から帰ったらうがいと手洗いを徹底していますが、赤ちゃんにうつさないためにはどうすればよいでしょうか。胃腸炎になりにくい方法があれば教えてください。(20代・女性)

胃腸炎について

胃腸炎といってもさまざまなものがあります。近年、流行している胃腸炎にはどんなものがあるのか、その特徴を含めて専門家にうかがってみましょう。

胃腸炎は、ノロウイルス、大腸菌、サルモネラ菌などの感染が原因で起こります。個人差がありますが、嘔吐や下痢を繰り返し、通常、1週間ほどで回復しますが、症状が治まっても、ウイルスの排出が続きますので、治ったと思っても引き続き感染予防が必要です。(産科看護師)
胃腸炎で多い原因はノロウイルスです。ノロウイルスは感染力が強く、感染を防ぐのが難しいウイルスといわれています。その理由は通常の消毒が効きにくいうえに感染力が高いからです。ノロウイルスは12月、1月がピークですが、他の月でも感染する可能性はあります。(内科医師)
ノロウイルスの感染経路は飛沫・接触・空気感染です。特に問題なのは接触と飛沫感染です。ノロウイルスは100個程度で感染しますが、吐いたものの中にはウイルスが1gあたり1万個、便には10億個含まれており、ごく少量でも感染しやすいといわれています。(内科医師)

ウイルス性胃腸炎の予防

目に見えないウイルスによる感染。子どもや赤ちゃんを感染から守るために、よいとされる方法についてもうかがいました。意外と知らないものもあるのではないでしょうか。

外出後のうがい、手洗いはもちろんですが、トイレの後も殺菌作用のある石鹸で手洗いを心がけてください。(産科看護師)
赤ちゃんのオムツを交換するときは、使い捨て手袋を使用し、排泄物はポリ袋に入れて、口をしっかり閉じて捨てるようにしてください。また、経口感染や接触感染が主な感染経路ですから、同じ食器やスプーンを使ったり、口移しで食べさせるのは控えてください。(産科看護師)
家族に感染者がいれば、なるべく赤ちゃんとは接触しないことですが、お母さんが感染した場合、マスクを使用したり、赤ちゃんを触る前後の手洗いを心がけてください。(産科看護師)
ノロウイルスに有用な消毒は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤です。水1Lに塩素系漂白剤を20mlとかし、発症者が触ったところはすべて拭いてください。拭くときも空気感染を予防するためブラシなどウイルスをまきあげるものは使わないようにして、手袋やマスクを使って換気をよくして行いましょう。ノロウイルスへの対策ができていれば、他の胃腸炎の病原菌の対策にもなります。(内科医師)

子どもが保育園や幼稚園に通っていると感染自体の予防は困難ですが、家族に感染者がでた場合の対処はとても参考になりますね。気になる時期がきたら、感染前から対策を実行しておくのがよいようです。


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