感染症

抗体のない妊婦さんは注意が必要!はしかの感染と予防方法

子どもの頃にはしかにかかったお母さんは多いのではないでしょうか。
一度かかったり、予防接種を受ければ抗体ができますが、なんらかの理由で抗体のない方もいらっしゃいます。 はしかの抗体がない方が大人になってからはしかにかかると重症化したり、妊娠中だと赤ちゃんに影響もでてしまいます。

はしか(麻疹)の症状ってどんなものなの?

はしかはウィルスが原因で感染します。感染すると39~40度近い高熱が続きます。
感染力も強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で他の人にうつります。
ウィルスの潜伏期間は一般的に10日~12日程度と言われており、症状は3つの期間に分けられます。

・前駆期
発熱・全身の倦怠感や目が赤くなる結膜炎、咳などの症状が出て次第に症状がひどくなります。
口の中にコプリック班という発疹が現れます。

・発疹期
39~40度の高熱は4日目くらいにいったん下がりますが、半日経つとまた上がってきます。
顔から5mmほどの円形の紅い斑点が出始めますがかゆみはでません。
2~3日で足や腕などにも広がります。
この時期が症状が一番ひどく、つらい時期で、合併症も出やすいので注意が必要です。

・回復期
急激に熱が下がり、回復していきます。
発疹は出た順に消えていき、遅くても2週間くらいには消えてしまいます。

はしかの合併症にはどんなものがあるの?

主なはしかの合併症には肺炎や中耳炎、心筋炎や亜急性硬化性全脳炎などが挙げられます。
心筋炎や亜急性硬化性全脳炎はごくまれに起きる合併症です。
大人になってからのはしかは重症になりやすく、重症出血性はしかという消化器官の出血をともなう症状もあります。

妊娠中にはしかにかかるとどうなるの?

抗体を持っていない方が妊娠中にはしかに感染してしまうと風疹のように先天的な奇形の増加はありません。しかし妊娠初期にはしかにかかってしまうと約31%が流産してしまい、妊娠中期以降でも9%は流産や死産、24%が早産になるという報告があります。 抗体を持っている方の場合は、はしかに感染する確率が低く、はしかにかかっても比較的軽度の症状で済むことが多いです。

はしかの予防法

はしかは予防接種がありますが、そのワクチンはウィルスの毒性を弱めて作るため悪影響を及ぼす可能性があります。そのため妊娠中ではなく妊娠前に予防接種をする必要があります。 ワクチン接種後、約2か月は避妊をする必要があるとされています。

もし抗体を持っていない妊婦さんがはしか患者と接触したら?

抗体を持たない方がはしかの患者さんと接触してしまった場合には、
通常3~4日以内にガンマグロブリンの注射を受けることで発病を防ぐことができます。

赤ちゃんへの影響やお母さん本人の体のためにも、過去にはしかにかかったことがなかったり、予防接種を受けていない方は妊娠前に予防接種を済ませておきましょう。


2016/05/18

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