感染症

2016/05/27

妊娠中の感染症による赤ちゃんへの影響は?予防法は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中の感染症による赤ちゃんへの影響は?予防法は?

妊娠中は、免疫力が低下し感染症にかかりやすいといわれます。様々な感染症が蔓延しやすい環境で働いており、お腹の赤ちゃんを心配するプレママに対し、医師や看護師さんはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

プレママからの相談:「もし感染症にかかったら赤ちゃんは大丈夫?」

妊娠4カ月、保育園で働いています。仕事で頻繁にオムツ替えをするので、もしノロウイルスやロタウイルス、インフルエンザやおたふく風邪に感染してしまったらと思うと、とても怖くてヒヤヒヤしながら働いています。マスクをして手洗いを徹底しているつもりですが、もし感染してしまったら、妊娠中はどのような治療をするのでしょうか。お腹の赤ちゃんは大丈夫でしょうか。マスクと手洗い、うがい以外に、有効な予防法はありますか。(30代・女性)

お腹の赤ちゃんに感染症の影響が出るケースもある

妊娠中に感染症にかかると、赤ちゃんに影響が出ることがあるため、妊婦健診では感染症の検査を行っています。保育園でかかることを心配している感染症に関しては、胎児に影響がないとされているものですが、気になる症状が出たら、早めに受診し治療しましょう。

妊娠中の感染には、胎内感染、出産時の産道感染、産後の母乳感染があります。万が一胎児に感染した場合、低体重児や発育不全、先天性心疾患などや、目や耳に障害が出ることもあり、最悪の場合は流産や死産に至ります。そのため、妊婦健診では感染症の検査を行うことになっており、感染が認められると、妊娠中でも抗生剤などによる治療を行うことが可能です。赤ちゃんに感染の疑いがあれば、出生直後の赤ちゃんにも治療が行われます。(産科看護師)
質問に挙げられたノロウイルスやロタウイルス、インフルエンザ、おたふく風邪は妊娠中に感染しても、直接胎児に影響はないとされています。ただ、嘔吐や下痢、発熱、食欲低下などによる脱水や栄養不良には充分注意を払い、症状が重症になる前に病院を受診して、適切な投薬、治療を受けることが大切です。(麻酔科医師)

感染症を予防するためにできること

インフルエンザはワクチンで予防し、保育園で胎児に影響を及ぼすような感染症が起きた時は、罹患した子どもに直接接触しないようにしてください。うがい・手洗いを基本に、感染を防ぎ、免疫力を高める生活を心がけましょう。

インフルエンザについては、妊婦であっても安全にワクチン接種が受けられますし、症状が悪化しないためにも受けた方がよいでしょう。風疹、水疱瘡、伝染性紅斑(リンゴ病)など、妊娠中に感染・発症すると胎児に影響を及ぼす感染症も多くあるので、もし保育園でこのような感染症に罹患した子どもが出た場合は、上司に相談して、直接の接触をできるだけ避けるようにした方がよいでしょう。(麻酔科医師)
うがい・手洗い・マスク着用以外の予防法として、できるだけ人ごみを避けること、ホコリをためないよう部屋はこまめに掃除すること、十分な休養、栄養バランスのとれた食事を心がけて肉や魚はしっかり火を通して食べるようにしましょう。オムツ交換するときは、使い捨ての手袋も使用し、排泄物はそれぞれポリ袋に入れて、しっかり口を閉じて捨ててください。感染予防の基本はうがいと手洗いです。これまでどおり心がけてください。(産科看護師)

感染症によっては妊娠中にかかると胎児に影響が出る場合も。妊婦健診で感染症の検査を受け、気になる症状があるときは早めに受診し治療すること、働き方への配慮、うがい・手洗いの励行、バランスのよい食事と十分な休養で免疫力を高めることが大切だそうです。


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