インフルエンザ

2016/05/26

卵アレルギーの子、インフルエンザワクチンの危険性は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

卵アレルギーの子、インフルエンザワクチンの危険性は?

毎冬に大流行するインフルエンザ。小さい子どもは免疫力が弱く重篤化しやすいので心配です。一方でインフルエンザワクチンの成分にも不安を抱くママに対し、医師や看護師さんはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「卵を使用したワクチンの危険性は?」

1歳11カ月の子どもは軽度の卵アレルギーです。インフルエンザのワクチンには卵が使用されていると聞きますが、接種しない方がよいでしょうか。ワクチンを接種することによってアレルギー反応が出るのでしょうか。保育園などには通っておらず、集団生活の場から感染してくる可能性は少ないです。ワクチンを接種した場合とインフルエンザにかかった場合のどちらが危険なのか悩んでいます。(30代・女性)

日本のワクチンに含まれる卵の成分はごくわずか

日本で使われるインフルエンザワクチンに含まれる卵成分はごくわずかなので、軽度の卵アレルギーならワクチン接種は問題ないと考えます。接種後に局所的な反応が起こることはありますが、全身症状はきわめて稀です。

インフルエンザワクチンには鶏卵の成分が使用されていますが、現在日本で使われているワクチンは高度の精製のため、ごくわずかしか含まれていません。よって、卵アレルギーでワクチンが打てないというのは、稀なケースです。通常、軽度のアレルギーでなら接種可能ですが、アナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を起こしたことがある場合は、接種を見合わせたり、事前に皮内テストを行ってから接種する場合があります。(産科看護師)
インフルエンザワクチンには確かに卵の成分が含まれており、接種することで卵アレルギーが起こらないとはいえません。ただ、起こったとしても多くは接種部位の皮膚が赤くなったり、腫れたりする程度の局所的な反応で、蕁麻疹や呼吸困難となるような全身症状は稀とされています。卵アレルギーは軽度ということなので、インフルエンザワクチン接種も問題ないだろうと考えます。(麻酔科医師)

インフルエンザにかかるリスクを考慮し、ワクチン接種を決めて

幼児はインフルエンザにかかると肺炎などの重篤な症状をきたすこともあるので、家族でワクチン接種をすることをお勧めします。ただし、卵アレルギーがあることを主治医に伝えて相談を。
保育園などでの罹患の機会はないとはいえ、やはりかかってしまうと幼児の場合は肺炎や脳炎など重篤な症状をきたすこともあります。両親、兄弟を含めてワクチン接種を受けることをお勧めします。小児科で軽度の卵アレルギーがあることを伝えた上で、接種するとよいでしょう。(麻酔科医師)
ワクチンは少量の病原菌を接種することなので、疾患と同じような症状が現れたり、抗体を作る反応で発熱することもあります。アレルギー反応が出ることもないとは言えないので、事前に主治医とよく相談してから決断してください。(産科看護師)

インフルエンザワクチンには卵の成分が含まれていますが、ごくわずかなので軽度の卵アレルギーなら問題はないようです。幼児はインフルエンザにかかると重篤化しやすいので、主治医に相談した上で、家族でワクチンを接種することも一案です。


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