体重管理

2016/05/18

太っているけど問題ある?肥満妊婦のリスクとは

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太っているけど問題ある?肥満妊婦のリスクとは

肥満状態で妊娠・出産をすると適正体重の方と比べてさまざまなリスクが増えると言われています。一般的に妊娠・出産時の肥満とはBMIの数値が25以上の方のことを言います。 今回は肥満妊婦の方の妊娠・出産時のリスクについてお話していきます。

妊娠中の肥満ってどの程度のことを言うの?

まず、BIM数値の計算方法ですが下記のようになります。

BMI=体重(kg)/身長(cm)×身長(cm)
18.5未満はやせ形
18.5以上25未満は標準
25以上30未満は肥満
30以上は高度肥満

ここでいう肥満とはBMI数値が25以上の方となります。BMI数値が35を超えると高度肥満になってしまい妊娠経過を厳重に管理され、出産できる施設も限定されてしまいます。そのため、普段から肥満にならないよう体重管理をすることが大切です。 また、肥満の場合でも妊娠・出産は可能ですが、さまざまなリスクが多いことを知っておく必要があります。

肥満だと妊娠前や妊娠中にどういうリスクがあるの?

肥満状態で妊娠するとお母さんだけでなく赤ちゃんにも影響がでてきます。 妊娠するとホルモンなどの影響で体が脂肪を蓄えようと太りやすくなるものですが、必要以上の体重増加はリスクが高くなります。 妊娠のための体重増加は一般に7~12kgが理想です。肥満の方の場合は5kg以内が理想とされています。 肥満妊婦だと妊娠線ができやすくなり、腰痛もひどくなることがありますが、下記の3つが最も気を付けたいリスクです。

・妊娠高血圧症候群
一昔前なら妊娠中毒症と言われていた症状です。妊婦さんの疲れや負担が血流や血管などに影響を与え、高血圧や尿たんぱくなどの症状がでます。進行してゆくと子癇と言う痙攣発作を起こし母子ともに影響がでることがあります。自分で気づかないうちに浮腫やむくみなどの症状がでていることがあり、妊娠健診の時にチェックします。

・妊娠糖尿病
妊娠中に糖尿病になってしまった状態です。妊娠中はインスリンが増加し、血糖値をコントロールしているのですが、この機能が正常に機能していないと症状がでます。妊婦さんが糖尿病になると巨大児が生まれるリスクが高くなります。巨大児は未熟なことが多く、出生後もさまざまな影響がでることがあります。早期発見で早い時期に治療を行えば心配はありません。 主な治療方法は食事制限と適度な運動です。それでも効果がなければインスリンの投与を行います。

・神経根閉鎖障害
肥満妊婦は神経根閉鎖障害のリスクが高くなります。この症状は葉酸を摂ることでそのリスクを軽減することができます。

肥満妊婦だと出産時にどんなリスクがある?

肥満妊婦の場合お腹周りに貯まった皮下脂肪が産道の周りについて産道がせまくなり、赤ちゃんがなかなか産道を通れず児頭回旋異常が起こりやすくなります。また子宮のまわりに余分な脂肪がついてしまい陣痛が弱くなる微弱陣痛になったり、お産が長引き難産になりやすくなります。

肥満妊婦だと出産後のリスクにはどんなものがある?

肥満妊婦の場合、出産後に子宮筋の収縮がうまくいかなくなり、大出血する弛緩出血のリスクが高くなります。また会陰切開や裂傷の傷が治りにくくなったり、体重や体型が戻りにくいなどの症状があります。

肥満妊婦だと赤ちゃんに何か影響があるの?

肥満妊婦から生まれた赤ちゃんは肥満になりやすい傾向があり、成人後狭心症や脳卒中、心筋梗塞などの病気にもなりやすく、死亡のリスクが高くなる傾向にあります。 お母さんが肥満を気にして、過度のダイエットをしていたり、やせすぎていても赤ちゃんがメタボになりやすいというリスクは高くなります。

大切なのは適正な体重を維持すること

太っているからといって無理なダイエットなどを行うのも赤ちゃんに悪い影響がでることがあります。 妊娠中の理想的な体重増加量はBMI18未満のやせ形の場合は9~12kg、BMI18~24の標準型の場合は7~12kg、BIM25以上の肥満型は5kg以内が理想とされています。

肥満妊婦は妊娠前からの肥満が原因の場合も多いので、普段から自分の適性体重を知る必要があります。食習慣を見直したり、適度な運動をするなどして自分の体重をしっかりとコントロールして気を付けておきたいですね。


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