感染症

母子感染に注意して!B型肝炎のリスクと対処法

B型肝炎とは、HBV(B型肝炎ウイルス)を含む血液や体液が体内に入ることで感染する肝炎です。
B型肝炎患者をキャリアと呼び、キャリアである人が妊娠した場合、母子感染に注意しなければなりません。
赤ちゃんが感染してしまった場合、誕生後にワクチンを接種することになります。
接種スケジュールを確認し、普段の生活でも血液が赤ちゃんに触れないようにしましょう。

B型肝炎とは?

B型肝炎とは、HBVと呼ばれるB型肝炎ウィルスが血液や体液を通じて体内に入ることで発症する肝臓病です。
B型肝炎の種類は、大きく一過性感染と持続性感染の2つに分けることができます。
一過性感染とは、一時的に症状がでるタイプのことを言います。
一方、持続性感染とは、生涯にわたって感染が続くタイプのことです。
感染したときの健康状態で分かれますが、思春期以降に感染した場合は一過性感染となることが多いといわれています。 持続性感染の症状は、出生後数年から十数年は肝炎の症状が出ませんが、思春剘を過ぎると免疫が発達し、白血球がHBVを体外へ出そうとします。このとき、HBVそのものだけでなく、HBVに感染した肝細胞まで攻撃するため、肝炎の症状が出てきます。一般的には、10代から30代に一過性の強い肝炎が起こります。その後は80%から90%の確率で肝機能が安定しますが、慢性肝炎に移行し肝硬変や肝臓がんになる人もいます。

感染する経路はどんなもの?

B型肝炎の感染経路は、主にキャリアとの性的接触によるものが多いと言われています。
その他には消毒が十分にできていない器具を使った医療行為、入れ墨、ピアスの穴開け、
カミソリや歯ブラシを使った場合などの理由で感染者の血液や体液が侵入したときを挙げることができます。
さらに胎児・乳幼児期は、医療行為だけでなく、産道出血や口移しの食事なども感染する可能性があります。
胎児・乳幼児期に感染すると、持続性感染になりやすく、注意が必要です。
そのため、妊婦健診ではB型肝炎の検査が必須とされています。

母親がキャリアだった!対処法はある?

母親がHBVのキャリアである場合、母児感染を防ぐために、ワクチン注射が行われています。
赤ちゃんが産まれてからできるだけ早いタイミングで1回目、生まれてから1か月後に2回目、
半年後に3回目というスケジュールで接種します。

このように適切な処置がされていれば、母乳をあげることに制限はありません。
しかし、乳首に傷があったり、出血している場合は適切な処置がされていても、
傷が完治するまで授乳しないようにしましょう。
また、日常生活でも血液のついた手で赤ちゃんを触ることのないように、十分に手洗いをしましょう。
口移しで食べ物を与えることも、感染の可能性があるので避けて下さい。


2016/05/18

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