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2016/05/19

もしかして不妊症?その原因と注意が必要な人とは

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もしかして不妊症?その原因と注意が必要な人とは

結婚して赤ちゃんを希望していてもなかなか妊娠できないという方は多いかもしれません。
不妊症で赤ちゃんができないのかな?と思う方もいるでしょう。
今回は意外に知られていない不妊症の原因と注意すべき点についてお話ししたいと思います。

不妊症の定義とは

不妊症とは特に問題となる病気のない健康な男女が避妊をせずに夫婦生活を営み、
1年を経過しても妊娠しない場合、不妊症と診断されます。

不妊症の原因って何?

不妊症は男女ともになる症状です。それぞれで原因が違います。
まず、女性側が不妊症の場合考えられる原因には排卵因子、卵管因子、子宮因子、
抗精子抗体などが考えられます。

排卵因子が原因の場合は月経不順が現れることが多いです。
月経周期は通常25~38日で基礎体温が二相性となります。
これに当てはまらない場合は排卵障害の可能性があるので診察を受けましょう。
排卵障害の原因には病気によるものや、ストレス、過度のダイエットによるものなどさまざまなものがあります。
20~30代で卵巣機能が極端に低下して無排卵になってしまう早期卵巣不全も不妊症の原因の一つです。

卵管因子が原因の場合ですが、性器クラミジア感染症による卵管閉塞や卵管の周囲の癒着が挙げられます。
卵管閉塞や周囲の癒着によって卵管に卵子が取り込まれにくくなり不妊の原因になります。
女性の場合は無症状のことが多く、クラミジアにかかっても気が付かない場合があります。
また、虫垂炎などの手術を受けた方でも卵管周辺に癒着があったり、
生理痛が悪化し鎮痛剤の量が増えているというような方は子宮内膜症で卵管周囲が癒着している場合もあります。

子宮因子が原因の場合、子宮筋腫や粘膜下筋腫などが原因の場合があります。
子宮筋腫は卵子に精子が到達するのを妨げ、着床も妨害します。粘膜下筋腫の場合、
受精卵の着床障害により不妊症になります。
子宮内膜ポリープなども着床障害の原因となります。
子宮の奇形が原因の場合は不妊というより流産の原因と言われています。

頸管因子が原因の場合、子宮の奇形や、子宮頚部の手術・炎症などで頸管粘液量が
少なくなってしまい、精子が到達しにくくなり不妊に繋がります。

免疫因子が原因の場合は、免疫異常で精子を異物とみなして攻撃してしまう抗精子抗体や、
精子の運動を止めてしまう精子不動化抗体を生産してしまう体質の方に起こります。
この体質の女性は、抗体が精子の通過を妨げてしまいます。
卵管内でも精子不動化抗体は分泌されるため、人工授精で精子を注入しても
卵管内でその通過を妨げてしまいます。

不妊症の検査をしても特にこれといった原因が見つからない場合は原因不明不妊と
言われています。不妊症の原因の3分の1を占めています。
検査では見つからない原因が潜んでいることが多く、人工授精や体外受精の適応になることが
あります。 もう一つの原因として精子や卵子の赤ちゃんを作る力が低下している、
無くなっているということが考えられます。
この力は年を取るごとに低下してゆき、一旦その力が消失すると有効な治療法がありません。

男性側の不妊症の原因と考えられるものとして性機能障害や精液性状低下が考えられます。

性機能障害はストレスなどで勃起できなくなくなる勃起障害(ED)、
性行為はできても膣内射精が困難な膣内射精障害があります。
糖尿病や動脈硬化なども性機能障害の原因となります。
糖尿病は勃起障害が軽症でも起きますし、重症になると射精障害や精液量が減少したり
一部の精液が膀胱内に射精されてしまう逆行性射精、精液が出なくなる無精液症になってしまいます。

精液性状低下は軽度から中度の場合には精巣で造られる精子の形成や、
精巣上体の運動能獲得過程などに異常があると精子の数が減少し、
動きが悪くなる精子運動率低下、精子の奇形が多くなり受精率が低下します。
このような状態を造精機能障害と言います。
高度の場合は精子の数が極端に少ない、運動率が極端に低いという状態になります。
ホルモンの分泌低下やおたふく風邪などでも高度の精液性状低下になることがあります。

不妊症になりやすいタイプはあるの?

不妊症になりやすいタイプは男女ともにあります。

女性で不妊症になりやすいタイプの方
・月経の周期・量に異常がある(子宮筋腫など)
・性感染症にかかったことがある(クラミジアや淋菌など)
・骨盤腹膜炎にかかったことがある
・子宮内膜症を指摘されている(チョコレートのう腫など)

男性で不妊症になりやすいタイプ

・小児期にヘルニアや停留睾丸の手術を受けたことがある
・おたふく風邪で高熱が続いたり睾丸炎を起こしたことがある
・小児期にがんなどの治療を受けたことがある
・糖尿病になっている

夫婦どちらか、または二人とも上記のような病気の経験がある、思い当たる症状が
あるような場合には泌尿器科や婦人科で検査を受けて不妊症か調べた方が良いでしょう。

不妊症はとてもデリケートで、とても大切な問題です。
なかなか妊娠できない場合はパートナーと一緒に検査を受けることをお勧めします。


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