低血圧

2016/05/20

妊娠中に低血圧になりやすいのはどうして?対処法は?

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妊娠中に低血圧になりやすいのはどうして?対処法は?

妊娠中に低血圧になってしまったことはありませんか?
普段から低血圧の人はもちろんですが、普段は血圧なんて低くない人も
妊娠をして低血圧になることはよくあることです。
ここではそんな妊娠中の低血圧の理由や母子への影響、対処法についてお話していきます。

なぜ妊娠中は低血圧になりやすい?

妊娠中の血圧は130/85mmHg未満であるのが正常値とされています。
通常90/60mmHgを下回ると低血圧と言われます。
妊娠中はおなかの中の赤ちゃんや胎盤の発育に伴う形でお母さんの循環血液量も
妊娠していない時と比較して約1.5倍になります。
また妊娠中は時期によってさまざまな理由から低血圧になりやすくなります。

妊娠中の低血圧の時期ごとの違いや対処法は?

妊娠時の低血圧は以下のように時期に差があります。

・妊娠初期
妊娠初期は多くの人がつわりに苦しみます。
それに伴い、食べ物はもちろんですが、水分も取りづらい状況になってしまうことがあります。
このような時に椅子から立ち上がったり、起床した時にめまいやふらつきを起こす
起立性低血圧が起きやすくなります。
このため、水分を十分に取るようにしましょう。
またつわりがひどく、たくさんの水を飲みづらい時は口を濡らすぐらいでも大丈夫です。
まただるさや冷や汗を感じたら、前兆になることがあるので無理せず座ったり
横になったりして休むようにしましょう。

・妊娠中期・後期
妊娠の中期や後期になると、仰向けになって寝ることでおなかの中の赤ちゃんが
下大静脈を圧迫して、血管が押しつぶされるので血液の戻りが悪くなることがあります。
このため血圧が低下し、(反射的に交感神経が緊張して) 冷や汗、顔面蒼白、頻脈、
嘔吐や多呼吸などを引き起こす仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群が起きてしまうので
注意が必要です。
この仰臥位低血圧症候群が起きると、お母さんの意識が遠のいて気絶したり、胎児にも
心拍数の低下や、それに伴って低酸素状態になったりしてとても危険です。
もし仰向けに寝ていて気が遠くなるような感じがあったり、少し苦しいなと思ったら
体の左側が下になるように横になると楽になります。

・低血圧ではありませんが、貧血にも注意
妊娠中は赤ちゃんの分も含めて2人分の鉄分が必要になるため、食事などで鉄分を取る量が
少ない時は鉄欠乏症による貧血を起こすことがあります。
これは妊娠時期を問わず起きるものなので注意が必要です。

低血圧で気を付けたいことは?

低血圧では食事や睡眠など日常の行動で気を付けたいことがあります。

・食事面で気を付けたいこと
つわりなどで食事をとても取りづらい時期は仕方ないですが、そうでなければ
しっかりとバランスよく3食取るようにします。
妊娠中期を越える頃になると塩分を取りすぎると血圧を異常に上昇させてしまい、
妊娠高血圧症候群を引き起こすこともあるので摂取量に注意が必要です。
他にも水分をちゃんと取ることが必要になります。
1回に500mlの水を数時間おきに飲む習慣をつけるといいとされています。
睡眠中に汗をかくので、朝起きてすぐに水を飲むのも効果的ですね。
しかし、カフェインを含んだ飲み物は1日に1~2杯くらいにしておいたほうがいいでしょう。

・睡眠で気を付けたいこと
低血圧の人はなかなか寝付けないことが多いですが、ちゃんと睡眠をとるようにしましょう。
また最近よく耳にするスマートフォンやパソコンの「ブルーライト」は安眠状態になるまでの
時間を長くするので、寝る前に暗い場所でスマートフォンなどを見るのは避けるようにしましょう。

・そのほかに注意しておきたいこと
運動不足もよくないので、長時間の外出は控えたほうがいいですが、
軽い柔軟運動や近所への散歩などをしたほうがいいですね。
また神経質になりやすくなりますが、ストレスを溜めてしまうのもよくありません。
自分に無理のない程度にリラックスしながら低血圧対策に取り組みたいですね。


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