妊娠糖尿病

2016/05/23

気を付けていてもなってしまうことも?妊娠糖尿病って?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

気を付けていてもなってしまうことも?妊娠糖尿病って?

妊娠糖尿病という病気をご存知ですか?
一般的に糖尿病というと食事に気を付けていればかかる事のない病気ですが、
妊娠糖尿病の怖い所は食事に気を付けていてもなってしまうことがあることです。
ここではそんな妊娠糖尿病の原因や影響、対処法についてお話していきます。

妊娠糖尿病ってどんな病気?

妊娠糖尿病は妊娠をするまで糖尿病にかかってなかった人が、
妊娠中に血糖値が高くなったりする糖代謝異常のことをさします。
妊娠前に糖尿病にかかっていたり、妊娠中に明らかな糖尿病と診断された人は
妊娠糖尿病より重度の状態なので妊娠糖尿病には含まれません。
それまで糖尿病と全く縁がない人の10%程度が妊娠をして妊娠糖尿病にかかってしまうと言われています。

妊娠糖尿病の原因は?どんな人がなりやすい?

妊娠糖尿病は妊娠中に分泌されるホルモンの影響などによって、
血液中の糖分解が追いつかなくなることで起きる病気です。
普通では糖の分解を助け血糖値を下げる働きをするインスリンですが、
妊娠中は胎盤からインスリンの働きを抑えるプロゲステロンなどのホルモンが分泌されたり、
インスリンを壊してしまう酵素が作られたりしてしまいます。
結果としてインスリンの作用が抑えられて血糖値が上昇 してしまいます。
このため食事に気を付けていても妊娠糖尿病にかかってしまうことがあります。
また肥満の人や家族に糖尿病にかかっている人がいる場合、高齢出産や
巨大児などの出産経験がある人がかかりやすいと言われています。
妊婦健診で検査をして初めて血糖値が高いことがわかることもあります。

妊娠糖尿病にかかると、どんな影響が出るの?

妊娠糖尿病になると、お腹の中の胎児も高血糖になりやすく、母子ともにさまざまな影響が出てきてしまいます。
 

・お母さんへの影響
 早産や妊娠高血圧症候群、羊水過多症や肩甲難産や尿路感染症などがあります。

・胎児への影響
 先天奇形や巨大児、心臓病や流産、生まれた後に呼吸促迫症候群や低血糖になる
 ことがあり、子宮内で胎児が死亡してしまうこともあります。

妊娠糖尿病になった時の治療法は?

基本的には食事療法が基本です。
ですが非常に血糖値が高くなってしまっている場合はインスリン注射を打つことのある
インスリン療法を行います。
食事療法は糖質を過剰に摂取しないように、糖分が少なくバランスのいい食事を心がけます。
また炭水化物の摂取量に注意したり、1日あたりのカロリー摂取量を守り、
食事も何回かに分けて食べたりする必要があります。
果物やスポーツ飲料なども糖分が多いものもあるので注意が必要になりますね。
運動療法は食後に30分程度のウォーキングや、マタニティヨガ、マタニティスイミング
というようなものがあります。
あまり改善が見られない時は療法を継続しながら、内服薬が処方される場合もあります。

妊娠中だけでなく出産後にも注意が必要

妊娠中のホルモンが原因で起こると考えられている妊娠糖尿病ですが、
出産後に治っているかどうか検査をする必要があります。
また治っていても将来糖尿病になりやすいので、時々血糖値を測るなど
血糖値の注意が必要になります。
また産後に赤ちゃんに授乳をすることで、赤ちゃんだけでなくお母さんも将来
糖尿病になりづらくなるとされているので、出来れば授乳で育ててあげたいですね。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加