トキソプラズマ感染

妊娠中気をつけたい!トキソプラズマ症ってなに?

多くの動物が持っている寄生虫であるトキソプラズマを摂取してしまうと、
トキソプラズマ症に感染します。
健康な場合では自然治癒する場合も多いですが、妊娠中に初めてトキソプラズマに
感染してしまった場合は、赤ちゃんに移行し後遺症が残ることもある病気です。

トキソプラズマとは?

トキソプラズマとは、動物や鳥が体内に持っている寄生虫の一種で、
正式名は「トキソプラズマ・ゴンディ」と言う原虫です。
猫を終宿主、ヒトや家畜を中間宿主とする寄生虫です。

トキソプラズマ症に感染すると、リンパ節腫脹が約7%の確率で起こり、
他にも全身の倦怠感、発熱、頭痛などの症状が出る場合もありますが、
健康な人では症状が出ない場合が多く自然治癒します。

トキソプラズマ症にはどうやって感染するの?

トキソプラズマがヒトに入る経路は、2種類と考えられています。
①トキソプラズマのオーシストが入っているネコの糞便を経口感染する
(ガーデニング中の土に含まれるネコの糞の摂取、オーシストに汚染された生水の摂取など)。
②過熱が不十分な生肉 を摂取する。

妊娠中にトキソプラズマに初めて感染するとどうなるの?

トキソプラズマ症は、感染して約2週間で抗体価が 上がるため、
妊娠前に感染していた場合はほぼ問題がありません。
ですが、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染してしまった場合には、
赤ちゃんに移行してしまう可能性があります。

母親が感染してから数週間から数か月という時間をかけて赤ちゃんに移行する可能性があります。 超音波検査で赤ちゃんへの感染が見られるような場合は、精密検査を行いお腹の中にいる状態から治療を開始することが可能です。

また、トキソプラズマは妊娠後期ほど赤ちゃんに感染しやすくなりますが、
妊娠後期の場合は無症状で終わることもあります。
妊娠初期に感染する可能性は少ないですが初期に感染した場合は流産や胎内死亡になりやすく、
妊娠中期の24週~34週に感染した場合が最も胎児に後遺症が残りやすい感染時期です。

赤ちゃんに残る後遺症はどのようなものがあるの?

赤ちゃんにトキソプラズマが移行した場合に治療をしなければ、精神発達障害やてんかん、
麻痺や視力障害などの障害が残る可能性が60%以上あるうえに、
死亡してしまう確率も12%近くあるといわれています。
しかし、胎内にいる間に治療ができた場合は、眼の症状が20%、水頭症が1.3%で
死亡する確率も0.6%まで下がります。

トキソプラズマを予防するには、どうしたらいいの?

トキソプラズマを予防するには、まずトキソプラズマの抗体を持っているか調べる
方法があります。
トキソプラズマの抗体を持っている人は約1割しかいないといわれており、
自分がトキソプラズマの抗体を持っていないと分かった場合には、トキソプラズマに
感染しないように気を付けないといけません。

抗体を持っていない人が気を付けたいことは、以下の4点です。

①果物や野菜を食べる際は、よく洗って食べるようにする
②食肉を食べる際には、よく過熱する
③ガーデニングなどで土を触る際には、手袋などをして直接触らないようにする
④ネコの糞はできる限り取り扱わないようにする


2016/05/23

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