インフルエンザ

2014/12/01

インフルエンザで自宅待機。少しの外出もダメなの?

この記事の監修/執筆

小児科医/女医+(じょいぷらす)大井 美恵子

インフルエンザで自宅待機。少しの外出もダメなの?

5才の子供がインフルエンザで、解熱しても5日間は保育園を休むよう言われました。熱が下がり本人は元気なのですが、散歩程度の外出もダメなのかという相談に対し、小児科医の大井先生は何と回答しているのでしょうか。

インフルエンザについての相談:「子どものインフルエンザ。解熱してもやっぱり外出は禁止?」

5才の子供が40℃近くまで熱があり、病院で検査をするとインフルエンザと診断が出ました。子供の熱はその日には下がり始め、翌日には平熱に戻りその後も上がりませんでした。感染の心配があるため5日間保育園を休むというのは理解できますが、散歩程度の外出もいけないのでしょうか。子供はすっかり元気で家で暴れており、身体を動かしたくて仕方ない感じです。(30代・女性)

元気そうにしていても、身体の中にはまだウイルスが

子どもは、熱が下がるとたちまち元気になることが多いですが、身体の中にはまだインフルエンザウイルスが残っています。家の中でおとなしくさせるのは難しいかもしれませんが、まだ100%回復した状態ではないので、もうしばらく自宅でゆっくりと過ごすのがよいでしょう。

熱が下がってもウイルスはまだ身体の中にいるため、本人が元気でも他の人に移してしまう可能性があります。また、インフルエンザにかかった後なので、元気そうにみえても体力が落ちていることもあるので、5日間はお家でゆっくり休ませてあげてください。)

人ごみを避け、少しの外出程度なら問題はないようです

ウイルスは完全に死滅していないものの、解熱後2日が経ち元気であれば、散歩ぐらいの少しの外出ならよいかもしれません。まだ完全に治った状態ではないので、疲れが出ないように気をつけてあげるとよいでしょう。

学校保健安全法においての出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで(ただし保育所や幼稚園に通う幼児は「解熱した後3日を経過するまで」)と定められていますが、熱が下がれば少しの外出程度なら問題はないと思われます。
インフルエンザウイルスの体外への排出量は発熱と相関があり、熱が高い最初の1~2日間が最もウイルス排出量が多い(感染力が高い)と考えられています。熱が下がっても感染力がゼロになるわけではないですが、周囲の人間が健康で免疫力が低下していない状態ならば問題ないと思われます。ただし咳や鼻水などの症状がある場合は、周囲への感染を避けるためマスクを着用するようにしましょう。

小さなお子さんの場合、見た目の回復が早いことも多く、元気なのに家に閉じ込めておくのは可哀想だと感じるかもしれませんね。しかし、解熱しても完全にウイルスがなくなったわけではないので、人ごみを避けて、少しの散歩程度で済ますのがよいようです。


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