インフルエンザ

2014/12/06

熱が出て受診したのにインフルエンザの検査をしてもらえない…どうしてなの?

この記事の監修/執筆

小児科医/女医+(じょいぷらす)大井 美恵子

熱が出て受診したのにインフルエンザの検査をしてもらえない…どうしてなの?

子どもがインフルエンザかもしれないと思って病院を受診しても、検査がないままお薬を処方されることがあります。今回は、医師の対応に不安を感じているママから相談が寄せられています。

ママからの相談:「インフルエンザかもしれないと思っているのに病院では検査がありません…」

発熱した子どもを連れて行けばインフルエンザの検査をしてもらえると思ったのに、検査がないままお薬が処方された…このお薬を飲ませても本当に大丈夫なの?そんな悩みをもつママからの相談です。

子どもが熱を出すと小児科に行きますが、熱の出はじめはインフルエンザの検査はしてもらえません。のどが赤い・咳などの症状があれば抗生剤や解熱剤などが処方され、明日また受診するように言われます。受診した日は処方されたお薬を服用させていますが本当にそれでよいのでしょうか?インフルエンザのときは飲ませないほうがいい解熱剤があると聞いたこともあります。また、1回でできる点滴型のお薬が効くのではないかと気になっています。(40代女性)

インフルエンザの検査は発熱してから時間がたっていないと正しい検査結果が得られない

多くのインフルエンザ・シーズンを経験してきた小児科医の大井先生は「かかりはじめは検査をしないことが多いです」と教えてくれました。

インフルエンザの検査は、かかりはじめはウイルス量が少なすぎてきちんと検査結果が出ないため行わないことが多いです。
インフルエンザ迅速検査キットは一般に発熱(38~8.5度以上)して6時間以内の検査では感度が約60%、7~12時間後で約90%程度です。多くのクリニックでは発熱後12時間たってから検査をします。一部の小児科では最近、検査キットの中でウイルスを増殖させて、発熱3時間で97%検出できるという優れものもありますが、検査代金も高く、導入していない小児科がほとんどです。もしどうしてもインフルエンザの検査をしてもらいたいようであれば、発熱から12時間以上経過してさらに熱が継続していれば病院で検査をしてもらうよう頼むのが良いでしょう。
インフルエンザの予防接種をしている場合は、インフルエンザの一般的な症状である高熱が出ないこともあるのでインフルエンザの判断がつきかねる場合もあります。

インフルエンザにかかったときのお薬についてもっと知りたい!

風邪とインフルエンザでは処方されるお薬にどのような違いがあるのかを知っておきたいママはたくさんいます。抗ウイルス薬、抗生剤、解熱剤などについて小児科医の大井先生から説明がありました。

抗生剤は細菌性の病気にしか効きません。インフルエンザはウイルス疾患なので抗生剤は効きませんが、細菌性の気管支炎などの合併が疑われる場合には抗生剤が処方されることもあります。
抗ウイルス薬であるタミフルやリレンザはインフルエンザウイルスの増加を抑え症状が悪化するのを防ぎます。発症後48時間以内に投与すると有効といわれ、内服薬・点滴・吸引などの種類があります。効果は同じですが、一番即効性があるのは点滴といわれています。飲んだり吸ったりできない小さなお子様にも適応があるため、小児科では使われる事が多いお薬です。
インフルエンザ脳症(けいれん・意識障害など)を引き起こす可能性がある解熱剤としては、アスピリン(バファリンなど)、メフェナム酸(ポンタールなど)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)などが該当します。インフルエンザと知らずに安易に解熱剤を使用してしまうと危険な事があるため、怪しい場合は必ず医師に確認をとりましょう。
インフルエンザでも使用できる解熱剤はアセトアミノフェン(アンヒバ座薬・カロナールなど)とされています。医師も、インフルエンザが流行している時期などは特にその可能性を考慮して薬を処方してくれているはずですので、受診した日にもらった薬は飲んでも問題ないと思います。心配な場合は、再診の際に聞いてみるといいでしょう。

インフルエンザは高熱がでますから、検査のこと、お薬のことをふだんからいろいろ知っておきたいですよね。不安に思うことがあったらお医者さんにしっかり聞きましょう!


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