水疱瘡(みずぼうそう)

2016/06/14

水疱瘡が軽い症状だと、後々ひどい帯状疱疹が出る!?

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水疱瘡が軽い症状だと、後々ひどい帯状疱疹が出る!?

子どもがかかりやすい病気の1つ、水疱瘡。予防接種を受ければ、例え感染しても症状が軽く済むようです。しかし水疱瘡が軽いと、成長してからひどい帯状疱疹が出るという話を聞いたという相談者の方に対し、看護師さんたちは何といっているのでしょうか。

ママからの相談:「ワクチンで水疱瘡を予防すると、将来帯状疱疹がひどくなる?」

15才の息子は幼少期に水疱瘡にかかりましたが、予防接種のおかげで本当に水疱瘡?と思う位の症状で済みました。でも最近、息子の背中左部分に発疹が出てネットで色々調べると、水疱瘡が軽い発疹で済んだ場合、大人になった時に帯状疱疹にかかりやすいとありました。帯状疱疹の大もとは水疱瘡だということで、ひどくなるというのです。これが本当なら、予防接種で水疱瘡を軽く済ませるのはよくないのでしょうか。(40代・女性)

水疱瘡は脳症など重い合併症が出ることも

水疱瘡は、感染すると重度の合併症を引き起こすこともある怖い病気ですが、予防接種を受けていればかかっても重症化するのを防ぐことができます。帯状疱疹も同じウイルスですが、予防接種はあくまでも水疱瘡の予防をするものであり、帯状疱疹を予防するものではありません。

帯状疱疹は水疱瘡にかかった時にウイルスが神経節に残り、体力や抵抗力が落ちた時に発症します。同じウイルスなので水疱瘡ワクチンは帯状疱疹の予防にもなりますが、あくまでも水疱瘡の予防接種であり、帯状疱疹の予防目的での接種は行っていません。帯状疱疹には定められた治療法があるので、医師に相談してください。(産科看護師)
予防接種を受ける・受けないは各ご家庭の考え方で変わってくるので、一概に予防接種で軽く済ませるのはよくない、とはいえません。免疫があってもかかることのある水疱瘡ですが、免疫があれば重症化することを予防できます。重症になると脳症など一生抱えるような合併症が出る可能性もあり、予防接種を受けて軽い症状で済む方がよいのではないでしょうか。(看護師)

予防接種の免疫は100%ではない

予防接種をしたからといって、必ず100%免疫がつくというわけではないようです。また水疱瘡は、感染後すぐにワクチンを接種すれば症状を抑えることができるともいわれています。

水疱瘡は一度罹患するとほとんど2度感染することはないのですが、今回の湿疹は水疱瘡だったのでしょうか?おたふく風邪や水疱瘡など一度罹患して抗体ができるものは、症状の強弱ではなく抗体ができているかが大切で、無症状でも自然に感染して抗体を作っている場合もあります。また水疱瘡なら、感染しても72時間以内にワクチンを接種すれば、症状を抑えることができるといわれています。(産科看護師)
予防接種をすれば100%免疫を獲得できるというものではないですし、十分な免疫力を付けられるというものでもありません。つまり、お子さんが予防接種でどの程度の免疫が付いたかというのは、はっきりとはわからないのです。もし免疫がなかったとしても、軽い症状しか出ないこともあります。(看護師)

帯状疱疹が出ることを恐れて水疱瘡の予防接種をしないというのは、また別の問題だと看護師さんは説明しています。水疱瘡にかかり重篤な合併症を引き起こす可能性を考えれば、やはり予防接種を受けておいた方が安心ではないでしょうか。


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