誤飲

2016/06/14

赤ちゃんが誤飲したら?応急処置と中毒110番について

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赤ちゃんが誤飲したら?応急処置と中毒110番について

赤ちゃんは何でも物を口に入れるため、誤飲事故が起こりやすいのです。家庭では誤飲を予防すると共に、赤ちゃんが誤飲した時の対処法を知っておく必要があります。そこで、誤飲の予防と、万が一赤ちゃんが誤飲してしまった時の対処法を紹介します。

家庭の事故で多い赤ちゃんの誤飲

赤ちゃんは好奇心が旺盛で、手にした物を何でも口に入れてしまうため、赤ちゃんが動き始める生後5ヵ月以降は家庭で誤飲事故が起こりやすくなります。

赤ちゃんが誤飲しやすいのは、硬貨、ボタン、おもちゃ、薬、化粧品、煙草などです。毒性がなく消化器官を傷つけない異物は、小さければ赤ちゃんが誤飲してもそのまま排泄されるため、あまり心配いりません。ただし気道に詰まる大きさの異物や中毒を起こす物質を誤飲した場合は、大きな健康被害の起こる恐れがあり危険です。

中でも煙草は赤ちゃんの誤飲事故で頻度も高く、中毒事故も起こりやすいので、喫煙者のいる家庭は注意が必要です。

赤ちゃんの誤飲を予防するには

赤ちゃんの誤飲を予防するために、家庭では誤飲の可能性がある物を赤ちゃんの手の届かない所に保管してください。赤ちゃんの口に入るサイズの物は、高さ1m以上の場所に保管し、薬や釘などの危険な物は引き出しに入れて鍵をかけておきましょう。

また、直径約39mm以下だと3歳児が飲み込めるサイズといわれています。これはトイレットペーパーの芯の直径とほぼ同じなので、トイレットペーパーの芯を通るサイズの物は誤飲の可能性があると考え、厳重に保管しましょう。

自宅以外では、赤ちゃんが危険な物を口に入れないよう、周りの大人にも協力してもらって赤ちゃんの行動から目を離さないようにしたいですね。

赤ちゃんが誤飲してしまったら

赤ちゃんが誤飲したことに気付いたら冷静に赤ちゃんの様子を観察し、医療機関の指示に従って受診させてください。

もし赤ちゃんが異物を口に入れた直後であれば、すぐに指を口の中に入れて取り出します。 赤ちゃんが苦しがっている時は、すぐに受診させる必要があります。受診する際は、誤飲した物と同じ物を持参するなど、誤飲した時の状況が分かる情報を用意しておきましょう。

煙草を誤飲してしまったら

喫煙者のいる家庭では、赤ちゃんが煙草を食べたり、水を入れて使っている灰皿、空き缶、ペットボトルに煙草の成分が溶けだした液体を飲んだりする誤飲事故がしばしば起こっています。

煙草に含まれるニコチンに毒性があり、煙草や煙草の水溶液には高濃度のニコチンが含まれているため、体の小さな赤ちゃんが煙草を体内に取り込むことは危険です。煙草を誤飲した赤ちゃんの約14%が、誤飲から2~3時間後に吐き気、嘔吐、顔面蒼白などの中毒症状を起こしています。

煙草の水溶液からはニコチンが体に吸収されやすいため、一刻も早く受診することがのぞましいです。

薬を誤飲してしまったら

赤ちゃんのいる家庭では錠剤やカプセル、軟膏などの薬も誤飲が起こりやすくなっています。飲んだ量が少量でも、体の小さな赤ちゃんには薬の成分が強く作用するため危険です。 

赤ちゃんに重篤な症状が起こる可能性のある薬は、向精神薬・抗てんかん薬、血糖降下薬(糖尿病の薬)、気管支拡張剤、降圧剤などです。薬の種類や飲んだ量によっては命に関わることもあるので、すぐに受診させてください。

ボタン型電池を誤飲してしまったら

ボタン型電池は家庭で利用する機会が多く、赤ちゃんが誤飲しやすい異物のひとつです。ボタン型アルカリ電池は、胃に長時間滞在すると胃酸で腐食して内容物の強アルカリ性物質が溶け出すようになり、ボタン型リチウム電池は飲み込んでから短時間で食道や胃に強い炎症を起こします。どちらの誤飲も危険なので、すぐに医療機関で治療を受ける必要があります。

緊急時には中毒110番に問い合わせを

赤ちゃんの誤飲による急性中毒の問い合わせは、病院以外に「公益財団法人 日本中毒情報センター」でも承っています。家庭で赤ちゃんの誤飲事故が起こった時に利用すると、応急処置の方法や受診の有無について情報を得ることができます。詳しくは各自治体にお問い合わせ下さい。

赤ちゃんのいる家庭では、赤ちゃんの誤飲を予防することが第一ですが、万が一のために中毒110番の連絡先を控えておくこともおすすめします。


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