妊娠糖尿病

2016/06/24

妊娠後期のトラブルを予防するための食習慣を今から身に着けたい

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠後期のトラブルを予防するための食習慣を今から身に着けたい

妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの妊娠後期のトラブルを防ぐため、妊娠初期からよい食習慣を培っておきたいものです。食べ方や栄養素についての看護師さんたちのアドバイスを見てみましょう。

プレママからの相談:「妊娠後期のトラブルに備えての食習慣とは?」

前回の妊娠後期に血糖値が高く、栄養士さんの指導のもと糖質制限の食生活を行い、帝王切開になったものの40週で元気な赤ちゃんを出産できました。第2子を妊娠中ですが、41歳なので妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群のリスクは高く、こうした妊娠後期のトラブルへの不安があります。予防に役立つことがあれば、妊娠初期から習慣にしたいと思います。葉酸以外に積極的に摂取すべき栄養素や、妊娠中の糖質制限について教えてください。(40代・女性)

無理な食事制限は栄養不足の原因に

塩分や糖分を控え、適度な運動をし、炭水化物の摂り方に注意しましょう。無理な食事制限は胎児の発達に悪影響を及ぼしかねません。

一般的に女性が1日に必要なカロリーは約2000kcalとされており、妊娠初期はプラス50kcal、妊娠中期はプラス250kcal、妊娠後期はプラス500kcalが目安といわれています。もともとの体型や年齢によってもう少し減らした方が良いとも考えられます。塩分や糖分を控えた食事は妊娠高血圧症や妊娠糖尿病の予防には効果的です。またウォーキングやヨガ、マタニティスイミングなど適度な運動も大切ですね。妊娠中は母体や胎児に栄養が必要になるため、無理なダイエット食は不向きです。胎児に栄養が行き届かないと胎児の発達に影響が出てきます。(内科看護師)
ご飯やパン、うどんやパスタなどの炭水化物は血糖値を上昇させやすいですが、中でもうどんやパスタは血糖の上昇が緩やかな食品になります。また炭水化物と一緒に野菜やキノコ類を摂取すると効果的です。(内科看護師)

意識して摂るとよい栄養素と食品

タンパク質やカルシウム、鉄分やビタミンなど、妊娠中には特に意識して摂りたい栄養素と、それが含まれている食品を、看護師さんたちが挙げてくれました。

妊娠中に必要な栄養素はタンパク質、カルシウム、鉄分、ミネラルやビタミンC、ビタミンB6、B12です。タンパク質は身体の生成や発育に重要で、青魚や脂肪分の少ない肉類、豆類などから摂取できます。鉄分が不足すると胎児に十分な酸素が行き届かず、発育に影響します。カルシウムは骨の成長に重要なので1日900㎎を目安に摂取するようにします。ビタミン類は免疫力を高めるほか、B6やB12はつわりを軽くしてくれる働きもあります。(内科看護師)
鉄分は妊娠期間中を通して、特に意識して摂取するようにしたい栄養素です。牛・豚・鶏のレバー、かつお、さんま、いわし、あさり、かき(貝)、煮干し、小松菜、ほうれん草、ひじき、大豆などに多く含まれています。牛乳、チーズ、ヨーグルト、ちりめんじゃこ、ししゃも、ごま、大豆、豆腐、納豆、ひじき、わかめ、小松菜はカルシウムが豊富に含まれています。(看護師)
水溶性食物繊維はコレステロールの吸収を抑える働きがあり、根菜やきのこなどの不溶性食物繊維は、排便をスムーズにして便秘を防ぐ効果があります。食物繊維は胃の中でふくらむので、食べ過ぎを防ぎ、腸内環境を整えてくれます。玄米、ごぼう、きのこ類、青菜類、大豆、海藻類、こんにゃく、もずくなどに含まれます。(看護師)

妊娠後期のトラブルを予防するために、タンパク質や鉄分などの栄養素を意識した食生活を。無理な食事制限をしたりせず、適度な運動を心がけましょう。


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