解熱剤

子どもが高熱を出した!解熱剤を使うor使わない?

子どもが高熱を出した際、解熱剤を使うかどうかでママは悩んでいるようです。以前医師から、よっぽどのことがない限り使用しない方がよいと言われたようですが、小児科医の大井先生はどのようなアドバイスをしているのでしょうか。

解熱剤についての相談:「解熱剤について、医師により意見が違い困っています」

子どもが風邪引きの際、以前のかかりつけ医から「解熱剤は一応出すけど効き目が切れると一気に熱が上がるから、よほどの事じゃない限り使わないで」と言われ、水分は摂れていたし使いませんでした。でも今の医師は、38℃以上出たら使ってねと解熱剤を処方されますが、どちらの選択が賢明でしょうか。(30代・女性)

子どもの状態をよく観察して、状況に合わせて対応を

子どもはよく高熱を出しますが、意外と元気にしていることも多いようです。発熱しても水分が摂れていて機嫌がよければ、解熱剤は使わず様子をみてもよいかもしれません。

医師によっては発熱の原因を調べるため、あえて解熱剤を使用せず熱型をみる場合もあり、どちらの医師が正しいとは言えません。お子さんの状態をみながら対応していただけたらと思います。
相談者のお子さんの場合、水分が摂れていて発汗により解熱されることが予想できたため、無理に解熱剤を使わなくてもよいという判断だったのではないでしょうか。
解熱剤は、一時的に熱を下げるだけなので病気が治るわけではないですが、高熱で辛そうなら使用してもよいでしょう。熱があっても元気なら、タオルに包んだ保冷剤などを脇の下や鼠径部(太ももの付け根部分)にあてて冷やしてあげてください。長時間同じ部位を冷やし急激に解熱すると、凍傷や脱水になる恐れがあるので注意し、水分補給を怠らないようにしましょう。
小さいうちは免疫力が弱く発熱することが多いですが、39℃前後でも平気な子どももいます。39℃超えていても活気があり水分や食事がとれていれば、解熱剤は使用しなくてもよいかもしれません。
子どもは体温調節が未熟なので、部屋の温度や衣服でも体温がかなり左右されます。着せすぎは熱がこもり発汗を妨げるので、熱の上がる際の悪寒がある時以外は着せ過ぎに注意し、水分をしっかり摂らせてあげてください。
38℃でも使用してよいと言われたことについてですが、体重に対する使用量を減らしてあるのかもしれません。そのような場合薬で早く楽にはなるかもしれませんが、高い効果も期待できないと思われます。

解熱剤の服用は、タイミングに注意が必要

解熱剤は、飲むタイミングを間違うと正しい効果が期待できないようなので、お子さんの状態をよく観察することが大切です。

38.5℃以上あるからと、手足が冷たく熱が上がりきっていない状態で使用しても、その後にまた熱が上がる可能性が。しかし熱で辛くて水分が摂れない・ぐったりしているなどの症状なら解熱剤を使用し、その際は6時間以上の間隔をあけ1日3回以上は使わないようにしましょう。
熱よりも頭痛や関節痛などが辛く、解熱を目的としない場合は、38℃以上でもOKということもあります。

解熱剤の使用は、子どもの全身状態をみて判断する方がよさそうなので、普段からお子さんの様子をよく観察しておくことが大切ですね。


2014/12/17

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この記事の監修/執筆

小児科医/女医+(じょいぷらす)大井 美恵子