人工授精の基礎

人工授精のタイミングは排卵後と排卵前、どちらがいいの?

人工授精は、排卵日に合わせて特殊な器具で精子を子宮に送り込んで授精させる方法です。人工授精においてはタイミングが非常に重要となります。排卵前と排卵後どちらがいいのか知っておきましょう。

人工授精の流れと排卵について

人工授精とは、生殖器官は正常であるが妊娠できなかった場合、排卵のタイミングで人工的に精子を子宮に送り込んで授精させることです。女性側は自然に排卵されるのを待って、排卵されたタイミングで行います。そのため、自然妊娠に近い方法ということで不妊治療の第一ステップとして採用されています。

この人工授精においては、いかに排卵日に合わせて行うかが大変重要になってきます。タイミングによって、着床の可能性に大きな影響を及ぼすからです。

人工授精のタイミングは排卵前と排卵後どちらがいいのか?

人工授精のタイミングを考えるのであれば、精子の寿命と卵子の寿命を考える必要があります。排卵日でない時に性交渉をして妊娠するケースがあるのも、精子がしばらく子宮内にとどまる性質があるからです。

しかし、卵子の寿命は排卵後24時間と、大変短いです。そのため、人工授精のタイミングを取るのであれば、排卵日後よりも排卵日の直前の方が成功率が上がります。何故かというと、授精のタイミングを逃すことなく卵子のもとに精子を送り込むことができるからです。人工授精のタイミングとして最も適しているのが、排卵の少し前から排卵直後までといえます。このように卵子の短い寿命を考えると、タイミングが非常に重要になってきます。

人工授精を成功させるためにどのようにすればよいか

まず、排卵のタイミングをしっかりと把握することが人工授精を成功させる一つの要因です。そのため、人工授精を行う際には、排卵日を正確に測定できるようにしましょう。そのためには、毎日の基礎体温が大変重要になってきます。1ヶ月だけではなかなか正確な排卵日を予測することができません。少なくとも3か月くらいは基礎体温表を記録しておきましょう。

自然排卵の場合は個人差がありますので正確な排卵日の測定が難しい場合もありますし、排卵の周期がバラバラということも考えられます。そのため、排卵誘発剤を使用して人工的に排卵を起こすという方法も行われています。経口薬もしくはホルモン剤を注射して排卵を促します。排卵誘発剤では、だるさや多胎妊娠など様々な副作用がある場合もありますので、慎重に考えることが必要です。


2016/06/20

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