インフルエンザ

2014/12/19

急な高熱でも慌てない!子どものインフルエンザの基礎知識

この記事の監修/執筆

小児科医/女医+(じょいぷらす)大井 美恵子

急な高熱でも慌てない!子どものインフルエンザの基礎知識

インフルエンザが例年より3週間も早く流行期に入り、すでに12月から全国で学級閉鎖が相次いでいます。かかってしまうと子どもにとってはインフルエンザ脳症など重症化すると怖い病気。急な高熱で慌てないためにも、予防接種やかかったときの対処法について頭に入れておきましょう!

-インフルエンザの予防接種で注意すること

とにかく予防接種を受けておけば安心、と思いがちですがそれは間違いです。予防接種を受けていても、ワクチンの型が違うためにかかってしまうこともあります。しかし、かかっても比較的軽症で済む、と言われていますので、重症化を防ぐためにも受けておくと良いでしょう。ただし1歳未満は抗体が付きにくく、予防接種の効果があるかどうかは、はっきり分かっていません。生後6か月を過ぎると接種は可能ですので、保育園など集団生活をしている時は検討しましょう。

また呼吸が苦しくなったり、蕁麻疹が出たり、といった重篤な副反応は接種後30分以内に見られることがほとんどです。心配なときは病院で待機するなどして様子を見ましょう。接種した箇所の腫れや発熱といった軽い副反応は、接種後24時間以内に出ることが多いと言われています。大抵の症状は自宅で様子を見ていれば落ち着きますが、症状が改善されない場合は受診することをおすすめします。

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-インフルエンザかも?!検査のタイミングは?

冬に子どもが高熱を出したら、真っ先に疑うのはインフルエンザです。しかし、必死の思いで病院に駆け込んだのに、インフルエンザかどうかまだ判定はできない、と言われ、風邪薬や解熱剤を出された、ということがよくあります。

それは、インフルエンザのかかり始めはウイルス量が少なく、正確な判定ができないからです。看護師さんによると、「インフルエンザ迅速検査キットは一般に発熱(38~38.5度以上)して6時間以内の検査では感度が約60%、7~12時間後で約90%程度といわれているため、多くのクリニックでは発熱後12時間たってから検査をします」とのこと。そのため、インフルエンザが疑われるときは、発症から12~24時間程度で受診するのが良いとされているのです。

ただし、もしインフルエンザであった場合、抗ウイルス薬として出されるタミフルやリレンザは、発症後48時間以内に投与すると有効と言われています。受診のタイミングが遅くなりすぎないようにも注意しましょう。

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-インフルエンザにかかったとき、注意することは?

高熱で苦しんでいる子どもを楽にしてあげたいと、解熱剤を指定された容量以上に使うのは危険です。また、アスピリンなどインフルエンザに適さない解熱剤もありますので、市販薬ではなく、病院で処方された薬を必ず使用しましょう。寒気が治まっているときは、脇の下や太ももの内側など大きな血管が通っているところを冷やしてあげると気持ちよく感じるようです。また脱水症状になる危険性があるので、食欲がないときでも水分補給は注意して心がけてください。

解熱後、しばらくはウイルスが身体の中に残っているため、お医者さんに指示された期間は学校や園をお休みする必要があります。一般的には学校保健法で発症した後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで、保育所や幼稚園に通う幼児は解熱した後3日を経過するまでが出席停止期間とされています。子どもが元気で、身体の状態が回復傾向にあるなら、他人と接触しない範囲で散歩程度の外出へ連れて行ってあげるのは大丈夫です。

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インフルエンザは、毎年、多くの子どもがかかる、ある意味ポピュラーな病気ですので過度に怖がる必要はありません。予防接種を受けるだけでなく、日常生活ではうがいや手洗い、人混みを避けるなど、基本的な予防策を続けていきましょう。たとえかかってしまっても、抗インフルエンザ薬の治療によって昔より早く回復するようになっています。お医者さんの指示を受けながら、慌てず、落ち着いてお子さんの状態を見てあげてくださいね。


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