体温が下がる

2016/06/29

基礎体温の高温期が途中で下がる理由

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基礎体温の高温期が途中で下がる理由

高温期は約14日間続くといわれていますが、まれに途中で下がることがあります。なぜ体温が一時的に下がるのでしょうか?今回は、途中で体温が下がる理由と高温期が短い理由についてくわしく説明いたします。

体温が下がる理由

高温期にはプロゲステロンの分泌量が多くなり、高体温を維持しています。ここで妊娠が成立しなければ厚くなった子宮内膜が不要となり、プロゲステロンが減り内膜と血液が排出され生理がきます。一方で妊娠が成立すると、プロゲステロンが分泌され続けるため、体温は高いまま維持されます。
しかし、この高温期が途中で下がる現象がまれに見られることがあります。その理由のひとつとして考えられるのが、インプランテーションディップというものです。これは妊娠していると着床時に体温が一時的に下がり、妊娠を判断する材料としても使われています。
受精卵の着床は3週目頃、高温期に入ってから7日くらいに起こります。このときに基礎体温が一時的に下がっていれば、妊娠している可能性があると判断できます。妊娠を望んでいる方は、毎日基礎体温を測り妊娠をいち早く知るきっかけになります。

黄体機能不全の可能性も

高温期に体温が下がる理由のもうひとつの理由は、黄体機能不全です。プロゲステロンの分泌量が維持できず、体温が下がってしまいます。体温の低下は必ずしもインプランテーションディップだけではないため、排卵後7日くらいで体温が下がっても、妊娠したと言い切ることはできません。
インプランテーションディップの場合の体温低下は、受精時に1~2日くらい下がります。一方で黄体機能不全の場合は高温期が長期間維持できず、長く続かないうちに体温が低下します。高温期が10日を切るようであれば、黄体機能不全が疑われます。
低温期には脳下垂体から卵巣に指令が出て、黄体形成ホルモンが分泌します。排卵が起こると卵巣のなかに黄体ができ、高温期に移行してプロゲステロンを分泌し厚くなった子宮内膜を維持します。しかしこの黄体の機能がうまく働かない場合、黄体機能不全といいます。
黄体機能不全ですと厚くなった子宮内膜を維持する事ができず、着床するための環境が育ちません。そのため妊娠しにくくなります。

体温の測り間違いの例も

高温期の体温の低下は、単に基礎体温を測り間違えた可能性もあります。基礎体温は朝の起床直後の安静時(朝目覚めた直後に、起き上がらず寝たままの状態の時)の体温のため、トイレで起きてしまうと体温が正確に測れません。ほかにも舌の裏側にきちんと体温計を入れず、間違った測り方をしているケースも見られます。正しい測り方で、できれば毎日同じ時間に測りましょう。


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