妊娠超初期と下痢 

2016/07/14

実は妊娠超初期の症状?下痢や出血が起こる理由とは

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実は妊娠超初期の症状?下痢や出血が起こる理由とは

妊活中の女性にとって、生理予定日はなんとなくそわそわしてしまうものですよね。もしかして妊娠?と思ったときに下痢や出血があるとショックを受けるかもしれません。しかしそれらは妊娠超初期に起こり得る症状です。それぞれの症状について解説します。

そもそも妊娠超初期とはいつ頃のこと?

妊娠0週0日は最終月経の初日を意味します。妊娠2週未満のお腹には赤ちゃんはいませんし、排卵期(14日目頃)になって卵管の中で精子と卵子が出会って受精卵となって子宮の方へ動き始め、その後1週間程度で子宮内膜に着床すると「妊娠」になります。妊娠超初期といわれる期間は妊娠0週~3週の間です。妊娠検査薬を使えるのは5週目からです。妊娠超初期とはいえ4週目からは赤ちゃんの器官形成が急速に進みますので、薬、タバコ、お酒などの摂取は特に注意が必要です。

妊娠超初期で出血することは珍しくない

生理予定日前後に出血があると誰しも驚くと思いますし、落ち込むこともあります。ですが、実は妊娠初期に出血することは珍しいことではなく、実際は心配することのない出血も多いのです。というのも、妊娠すると子宮粘膜に充血が起こりやすくなって少しの刺激でも出血しやすくなります。例えば、

◇絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
妊娠5週頃から起こる切迫流産の症状の一つ。出血や下腹部の痛みや張りがあったら安静にしておきましょう。血腫が大きくなる様であれば、日常生活に制限がかかり入院になる場合があります。症状が治まれば赤ちゃんへの影響はありませんし、胎盤が完成する妊娠5か月頃までには治まると考えられます。血腫があったとしても、妊婦健診時に胎児の心拍が確認できていれば、ほとんどの場合、順調に胎児は育っていきます。

◇月経様出血
妊娠4週頃に月経のような出血が起こります。月経時と比べて出血量は少なく3日ほどで治まるのが特徴です。

◇子宮膣部びらん
子宮の入口がただれている状態。

◇子宮頚管ポリープ
子宮頚部にできる良性のポリープ。

などは心配の要らない出血の例ですが、以下のような場合には一刻を争う状態になる場合もあります。

◇胞状奇胎(ほうじょうきたい)
胎盤の元となる絨毛が病的に増殖し赤ちゃんを吸収してしまう病気で、500人に1人程度の割合で発症します。残念ながら妊娠を継続することは難しくなり、なるべくはやく子宮内膜除去術を行う必要があります。もし妊娠を継続できたとしても、リスクをともなうため医師の判断や経過観察が必要です。

◇異所性妊娠(子宮外妊娠)
受精卵が子宮外に着床してしまうことを意味します。98%が卵管に着床するといいます。早めに受診せずに卵管が破裂すると多量出血や激痛などのショック症状に陥り、命にかかわることもあります。

特に、出血量が多く腹部に痛みを伴う場合には自己判断をせずにすぐに受診した方が良いでしょう。

妊娠超初期になぜ下痢が起こるのか?

では、なぜ妊娠超初期に下痢はなぜ起こるのでしょうか。下痢が続くとお腹の赤ちゃんのことも心配になるでしょうが、その原因は以下のようなものが考えられます。

◇ホルモンバランスの乱れ
妊娠するとホルモンバランスが大きく変化しますし、自律神経の乱れも引き起こされて排泄機能も乱れ下痢を招いてしまいます。またプロゲステロンという女性ホルモンが腸の運動も抑制するため、腸内の水分バランスが不安定になってしまうことで便秘や下痢を引き起こします。

◇食事の偏りや冷え
人によっては、妊娠初期に起こるつわりにより食べられるものが偏ってしまうことがあります。または、体調不良により安静にしていると血行不良となって反ってお腹が冷えてしまうことにより下痢が起こることもあるのです。

妊娠超初期に起こる下痢への正しい対処法

プロゲステロンによって胃腸機能がどうしても低下してしまいますから、脂っこいものや生ものは避け、おかゆやうどんなど胃腸に優しい食生活を意識しましょう。冷たい飲み物はお腹が冷えますから、一気に飲むのではなく少しずつ飲むなどの工夫が必要です。冷えは赤ちゃんにとっても大敵ですから、腹巻や靴下など身体を温めるようにしましょう。なお、長期に渡って水様性の下痢が続く場合は実はウイルス感染を起こしている場合もありますので、産科で相談してみましょう。

以上のように、妊娠超初期に起こる出血と下痢はどちらも起こり得る症状ですから、直ちに赤ちゃんに何か影響があるものではありません。しかし自己判断をして安心せずに医師と相談するようにしましょう。


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