子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸癌ワクチン、子どもに接種して大丈夫?副作用は?

子宮頸癌の予防にはワクチンが有効といわれますが、副作用が気になります。今回の相談者は30代の女性。小学生の娘にワクチンを接種するべきか悩んでいます。専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。

ママからの相談:「娘に子宮頸癌ワクチンを接種したい。副作用は問題ない?」

小学生の娘に、子宮頸癌ワクチンを接種するかどうかで悩んでいます。予防効果があることはわかっているものの、後遺症が気になります。諸外国では日本以上にワクチン接種が浸透していると聞きますが、後遺症例はないのでしょうか。子宮頸癌の人が増えているのは生活スタイルの変化が原因でしょうか。だとしたら生活スタイルの見直しで予防できないのでしょうか。 (30代・女性)

副作用については賛否両論あり。極めてまれだが重度のケースも

重い症状になる可能性は極めてまれではあるものの、ゼロというわけではありません。そのため、接種には賛否両論あるようです。

子宮頸癌は20~30歳代に多く発症する病気です。ワクチンで感染予防でき、日本では10歳以上の子どもはワクチン接種が受けられます。ワクチンの副反応(副作用)は軽度から重症なものまで伝えられていますが、重症な副反応が起こる確率は低いといえます。また筋肉注射のため、痛みが強いことも副反応の一因と考えられます。(看護師)
子宮頸癌は、性行為によるヒトパピローマウイルスの感染で起こるといわれ、感染予防のため、性行為の経験の少ない10代からの接種を勧めています。確かに神経障害や意識障害などの重篤な副反応を起こしたケースがあり、接種には賛否両論の意見があります。(産科・婦人科医師)
アメリカのワクチン有害事象報告制度によると死亡した例もあり、未報告を含めると多くの人が副反応を起こしているとも予測されますが、癌の原因のウイルス感染予防にはワクチンは有効といわれます。子宮頸癌のワクチンに限らず、どのワクチンにも副反応はあります。(産科・婦人科医師)

癌と副作用、どちらのリスクをとるか。最終判断は家族に

副作用は気になるものの、癌の予防に効果があることは事実です。ワクチンの副作用のリスクをとるか、癌発症のリスクをとるか、最終判断は家族に委ねられることになります。

子宮頸癌はヒトパピローマウイルスが原因で起こりますが、免疫力があれば、癌を発症する手前の軽度異形成の段階で自然に消失することもあり、癌化することを防ぐことができます。(看護師)
ワクチン以外の予防法ですが、栄養バランスのよい食事や適度な運動、十分な睡眠で身体の免疫力を高めることです。また20歳になったら定期検診を受けるよう、検診の大切さを説明してあげましょう。(看護師)
感染予防のためワクチン接種するか、接種の副反応を避けて癌を予防しないか判断に困ると思いますが、最終的にはご家族の判断にゆだねられます。(産科・婦人科医師)
子宮頸癌の増加は生活環境の変化もあると思いますが、定期健診を受ける人が増え、早期発見されることが多くなったことも考えられます。 (産科・婦人科医師)

接種して副作用のリスクをとるか、接種せずに癌発症のリスクをとるか。最終的には家族が判断するしかないようです。20歳を過ぎたら、定期検診を受けるよう、子どもに教えましょう。


2016/07/21

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