子宮頸がん

異形成はレーザー治療しても再発する?

子宮頸癌になる前段階の異形成。婦人系の病気だけに気になる女性は少なくありません。今回の相談者は20代の女性です。軽度異形成で様子を見ていたところ、中度異形成となり、レーザー治療を受けましたが、再発が不安だといいます。異形成について専門家に聞いてみました。

異形成についての相談:「レーザー治療したものの再発が心配です」

3年前、軽度異形成と診断され、様子を見ていましたが、先日、中度異形成といわれ、年齢がまだ若いので進行も早いだろうと、レーザー治療を受けました。ただ、レーザーでも完治しない場合もあると言われました。完治しない場合はどうなるのでしょうか。もし完治後、性行為で再感染したら、異常が起こるのは性行為からどのぐらいの期間がたってからでしょうか。(20代・女性)

発症までの潜伏期間は不明。10年経って発症することも

行為から感染までの期間についてはよくわかっていないようです。10年経って発症することもあるとの声もありました。

子宮頸癌は、ヒトパピローマウイルスの感染が主な原因です。異形成といわれても比較的進行は遅く、次の検査で正常に戻っていることもあり、数か月から年単位で経過を診る場合がほとんどです。(産科・婦人科医師)
ヒトパピローマウイルスは潜伏期間ははっきりしていません。性行為によって感染するため、経験のある女性は1度は感染しているといわれます。感染したからといって必ず発症するわけではなく、ヒトパピローマウイルスの限られた種類に感染すると、癌を発症しやすくなるわけです。(産科・婦人科医師)
中等度異形成は、正常の細胞に戻る確率が多いといわれます。子宮頸癌になる手前の状態が異形成ですが、子宮頸癌はヒトパピローマウイルスが原因で起こります。いったん除去しても性交渉によってウィルスが体内に存在すれば、再発の可能性はあります。ウィルスに感染して数年から10年などの長い経過を経て病気を発症することもあります。(看護師)

レーザーや手術後2年で7~9割が完治。年単位で経過観察を

治療後2年で7~9割の人は完治するようです。日ごろから予防を心がけましょう。年単位の経過観察も行ないましょう。

初期の段階では、抗癌剤は使用せず、レーザーや電気メスでの円錐切除術が行なわれ、2年以内には7~9割は完治するといわれます。完治しない場合は、進行具合にあわせて、抗癌剤や放射線治療、子宮全摘も考慮しなければなりません。(産科・婦人科医師)
中等度異形成は、レーザー治療を行なうことが多いですが、完治しないときは手術療法など勧められるでしょう。手術療法は、レーザー治療に比べ、再発の危険が少ないです。(看護師)
性行為をするときは、コンドームを使用するなど、ウィルスに感染しないようにすることが大切です。日頃の生活を見直して、規則正しい生活を送るようにしましょう。(看護師)
感染を防ぐため、免疫力を高める食品をとったり、規則的な生活を送るようにしてください。また、進行を見るためにも、定期的な健診をかかさないようにしてください。(産科・婦人科医師)

感染から10年経って発症することもあるようです。性行為のときにはコンドームを使用し、免疫力を高める食事を食べるなど、予防に努めることが大切です。治療や手術をしたら、年単位で経過観察していきましょう。


2016/07/22

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