子宮頸がん

2016/07/24

自治体や機関によってバラバラの子宮頸がん検査…なぜ?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

自治体や機関によってバラバラの子宮頸がん検査…なぜ?

子宮頸がんの主な検査方法は細胞検査ですが、合わせてエコー検査を行うかどうかは自治体や医療機関によってまちまちです。相談者は子宮頸がんの検査は細胞検査だけで十分なのか、子宮体がんについては調べなくて大丈夫なのかと、検診内容について疑問を持っているようです。

30代女性からの相談:「検診の内容について」

以前に母が子宮頸がんを患いました。その後私自身もまめに子宮頸がん検診を受けるようにしています。そこで疑問があるのですが、自治体や検診先の機関によって、細胞検査とエコー検査を実施するところもあれば、細胞検査のみの場合もあります。細胞検査のみで確実な結果が得られるものなのでしょうか。また子宮頸がん検査で、子宮体がんの有無も分かるものなのでしょうか。子宮頸がんの検査だけを鵜呑みにしてよいものか、不安に感じています。(30代 女性)

子宮頸がんと子宮体がんの違いとは

混同されがちな子宮頸がんと子宮体がんですが、その罹患過程は全く異なるものです。子宮頸がんは主に性交によるウイルス感染が原因で発症しますが、子宮体がんの多くは閉経後の女性ホルモンの変化が原因だと言われています。

子宮頸がんと体がんでは病気になるメカニズムが異なります。頸がんは性行為によってヒトパピローマウイルスと呼ばれるものが原因であると考えられており、粘膜を調べる細胞検査で分かります。子宮体がんはどちらかというと閉経後の女性ホルモンの変化でなるものなので質問者様の年齢ですと頸がん検査だけでよいと思います。閉経前の女性で子宮体がんになる可能性は低いです。(看護師)
子宮癌には、子宮頸癌と子宮体癌があります。字のように、子宮頸癌は、子宮頚部、入り口付近にできる癌のことをいい、子宮体癌は、子宮の内部にできる癌です。できる部分が異なるため、子宮頸癌の検査では子宮体癌をみつけることはできません。子宮体癌の検査では、子宮内膜の一部を採取するため、一般的に自治体などの検診では、子宮頸癌のみの検査になります。(医師)

エコー検査で子宮頸がん以外の疾患の有無を調べる場合も

エコー検査の主な目的は、子宮頸がん発症の有無を調べることではありません。子宮や卵巣の状態を見、他の病気が隠れていないかを調べることです。また子宮体がんの検査で用いられることもあるそうです。

検診のエコー検査は子宮や卵巣の筋腫などないかを調べるためにするものです。子宮体がんの場合ですと不正出血があったり内膜の変化があったりということで調べるようになるものです。頸がんの検査でしたら、細胞診だけでも十分です。また、一度検査を受けて終わりではなく定期的に検査を受けるなどしていくことや、生活習慣を見直していくことが予防につながると思います。(看護師)
エコーも実施するのは、卵巣や他の子宮疾患、子宮内部の状態を診るためです。癌が大きいものでしたらエコーでも発見できますが、初期の段階ではエコーだけでは見つけることが難しいため、細胞診の検査も合わせて行います。単に癌の検査だけでしたら、細胞診だけでもいいでしょうが、他の疾患も考慮した場合、エコーと細胞診を行うことを推奨します。心配でしたら、子宮体癌の検査も定期的に行った方がいいでしょう。(医師)

定期的な検診と病気にならないための生活習慣を心掛けましょう

今回の相談者のように、きちんと検診の機会を持つことは病気の早期発見、早期治療のために何よりも重要です。子宮頸がん検査については、専門家はできれば2年に1度、少なくとも3年に1度は受けるようにすすめています。また、日々の生活の中で病気に対する免疫力を上げていくことも大切なことだといえます。できるだけストレスをためない、暴飲暴食や嗜好品の摂り過ぎに注意、無理のない適度な運動を習慣づける…一度に全部を実行するのは難しくても、改善できることから少しずつ取り組んでいきましょう。


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