子宮頸がん

ヒトパピローマウイルス発見後の子宮頸癌予防対策

子宮頸癌の原因になるといわれているヒトパピローマウィルス。ウィルスが見つかった後、定期的な癌検診と低用量ピルで問題のない状態になったという相談者の女性ですが、このままピルを飲み続けることで癌予防になるのでしょうか。専門家たちの意見を見てみましょう。

30代女性からの相談:「低用量ピルに予防効果はある?」

婦人科で子宮筋腫とヒトパピローマウイルス所持の可能性を指摘され、検査でウイルスが発見されました。その後は定期的な癌検診と低用量ピルの服用で、発見から1年でもう心配はないとの診断でした。約2年後の今は、生理不順や月経時の出血、月経痛軽減の目的で低用量ピルのみ継続しています。ヒトパピローマウイルスから子宮頸癌にならないために低用量ピルを飲み続けることは効果があるのでしょうか?(32歳・女性)

ヒトパピローマウィルスについて

ヒトパピローマウィルスは子宮頸癌のリスクになり得ますが、感染したら必ず癌になるわけではありません。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で子宮頸癌を発症するリスクがあります。現在は低用量のピルを内服されているということですが、低用量のピルは月経に関連した症状を軽減する目的であり、HPVの感染を予防するためのものではありません。(泌尿器科看護師)
ヒトパピローマウイルスは子宮癌の原因といわれる代表的なウイルスで、性行為の経験がある女性の80%以上が感染しているといわれていますが、感染した全員が癌を発症するわけではなく、限られた種類に感染していれば、癌になる確率が高くなります。感染しているから子宮癌というわけでもなく、検査で陽性でも次の検査では陰性になることがあり、免疫力でウイルスが排除されれば、癌の心配はありません。(産科・婦人科看護師)

子宮頸癌の予防法

ウィルスに感染しないように避妊具を着けること、また低用量ピルの服用は癌発症のリスクを下げるといわれているものの、感染予防にはならないので注意が必要です。

低用量ピルを内服すればHPVに感染しない=子宮頸がんにならないということには残念ながらなりません。HPVは性行為によって感染します。 (泌尿器科看護師)
予防法はといえば、ピルを服用していても避妊具をつけて性行為をすること、不特定多数と関係をもたないといことにつきると思います。ピルを服用されているということで妊娠する可能性が極めて低いため、コンドームを使用しないで性行為をする機会があると思いますが、男性側がHPVをもっていれば性行為を介して再びHPVに感染する可能性があります。(泌尿器科看護師)
低用量ピルを服用すると、卵巣癌、子宮体癌については発症のリスクを30%下げるといわれていますが、子宮頸癌については、低用量ピルの服用期間が長いほど、服用を止めると癌になるリスクが高まるといわれています。しかし低用量ピルを止めれば癌になってしまうわけではありません。子宮頸がん癌はほぼ自覚症状がないため、定期的に検査を受けることが大切です。(産科・婦人科看護師)

ヒトパピローマウィルス感染の予防にはならないため、避妊具の着用が必要です。また、子宮がんは自覚症状があまりありませんので、定期的に検査を受けることも癌予防の対策になるといえるでしょう。


2016/07/25

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