女性の病気

子宮頚部の異形細胞切除…再発のリスクはどのくらい?

子宮頚部に異形細胞ができて切除をした後、どのくらいの期間異常が見られなければ安心と考えてよいのでしょうか。3年間、再発のリスクを心配しながら半年おきの検査を受けてきたという相談者の女性に、専門家たちが回答しています。

30代女性からの相談:「再発の心配がなくなるのはいつ頃から?」

3年前に子宮頸部高度異形成と診断され、円錐切除術を受けました。その後妊娠・出産もし、定期的に検診を受けて、術後の異常は見つかっていません。近く受ける再検査で問題がなければ、その後は通常の年に1回の検査でよいそうです。検査で異常がない場合、異形細胞の転移がないと考えていますが、再発のリスクはどのくらいでしょうか。またどのくらいの期間再発しなければ、今後心配せずに済みますか。 (38歳・女性)

異形細胞転移の可能性

現時点で再発の様子が見られなければ、再発や他の臓器に転移している可能性はほぼないと考えてよいようです。

異形細胞は癌ではありません。高度異形成というのはそのまま放置しておくと癌になるという状態の細胞です。癌であれば血液やリンパの流れにのってほかの臓器などに転移する可能性もありますが、異形細胞は転移をする可能性はほぼないと思います。(泌尿器科看護師)
癌のステージは0~4、さらにA、Bで詳しく分類されています。一般的に0の初期段階で、円錐切除術を受け、癌細胞が完全に取り除かれた場合の再発率は2~4%ほどといわれています。ステージ3になると、他の臓器に転移している場合があり、手術しても完治するのは難しくなります。(産科・婦人科看護師)
癌を患って手術をした場合、5年の生存率を目安にします。ステージ1でも、5年生存率は90%以上あるといわれています。現在再発の様子がなく、検診も年に1回といわれたのでしたら、他の臓器に転移している可能性はないと考えてよいでしょう。気になるようでしたら、年に2回検査を受けてもよいと思いますし、医師に相談してワクチンも接種した方がよいでしょう。万が一、不正出血があれば早めに受診してください。(産科・婦人科看護師)

再発を防止するには

性交渉を持つ限りは、子宮頸癌にかかる可能性が全くないとはいえません。癌の原因となるウィルスの感染を防ぐためには避妊具の着用や、定期的に検診を受けることをお勧めします。

子宮頸癌の原因がヒトパピローマウイルス(HPV)とよばれるウィルスです。このウィルスは性行為を介して感染しますので、性行為をすればうつる可能性があり、その結果HPVにより再び子宮頸癌になる可能性があります。性行為の際にはコンドームを着用して行うことをお勧めします。(泌尿器科看護師)
再発するリスクですが、性行為をする以上ゼロではありません。再発は何年経過したらというのではなく定期的に検査を受けて経過をみていかれることがよいと思います。(泌尿器科看護師)

異形細胞は癌ではありませんので転移はほぼないと考えられますが、性交渉がある限り子宮頸がんになる可能性はゼロではないため、避妊具の着用などの対策や定期的に検査を続けることが大事なようです。


2016/07/26

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