帝王切開

第1子は高齢出産かつ帝王切開、次は自然分娩が可能?

日本では帝王切開による出産が5人に1人と言われています。第1子は母子の安全を守るために帝王切開を受けましたが、次の出産では自然分娩を望むママに対し、お医者さんはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「帝王切開後の経膣分娩は可能?」

第1子は38歳の高齢妊娠で、予定日超過・異常出血・羊水減少により不本意ながら帝王切開での出産となりました。帝王切開では出産後、傷の痛みと足の異常な浮腫とで身体が辛く、自然分娩の方が産後の回復が早いのではないかと思いました。前回の出産からもうすぐ1年半なので、妊活を開始しようと思っていますが、2人目の自然分娩は可能でしょうか。また、高齢で初経膣分娩は体力的に耐えられるのかも心配です。(30代・女性)

帝王切開後の自然分娩は可能…ただしリスクもある

帝王切開後の経膣分娩(VBAC)は、条件を満たせば可能です。経膣分娩は、帝王切開に比べて産後の様々なメリットがあると同時に、子宮破裂のリスクもあります。VBACを行っている病院で相談するとよいでしょう。

第1子が帝王切開による出産でも、第2子で自然分娩になる可能性はあります。帝王切開した場合、子宮にも傷が残っているため子宮破裂のリスクがあることから、最低でも1年半から2年は間隔を空けた方がよいでしょう。(産科医師)
帝王切開後の経膣分娩は「Vaginal Birth After Cesarean;VBAC」と呼ばれており、帝王切開が1回のみで術後の経過が順調である・単胎で逆子ではない・妊娠中も問題がなかった等の条件を満たせば可能とされています。経膣分娩が成功すれば、入院日数が短く、産後の回復も早く、開腹手術に伴う合併症(産褥熱、創感染、術創痛)のリスクが減るという利点はありますが、子宮破裂のリスクは0.15〜1%と非常に高くなります。(医師)
VBACを行っている施設は限られていますので、まずはVBACを行っている病院を探し、相談するとよいでしょう。39歳での初経膣分娩は、妊娠経過が正常であれば全く問題ないと考えます。(医師)

帝王切開後・自然分娩後の産後の回復について

帝王切開では傷の痛みがありますが、母乳の出方や生理の再開は自然分娩とさほど違いはありません。産後の経過は産後8週までにどう過ごしたかで回復が異なります。少なくとも産後1カ月はバランスの良い食事と身体を休めることを優先して。

高齢出産になれば、母子ともに安全を優先し、帝王切開が勧められます。お腹を切るわけですから、ママは麻酔の影響や傷の痛みなど身体の負担がありますが、赤ちゃんにとっては安全な方法になります。帝王切開で出産しても傷の痛みは続きますが、母乳の出方や生理の再開には個人差があり、自然分娩の場合とさほど違いはありません。(産科医師)
産後の経過は、産褥期と言われる産後8週までをどう過ごしたかによって回復が異なります。自然分娩でも帝王切開でも、少なくとも産後1カ月は休むことを優先して無理をしないこと、バランスのとれた食事で、育児以外はできるだけ横になって過ごしてください。(産科医師)

帝王切開後の経膣分娩は条件を満たせば可能なので、リスクも含め病院でよく相談しましょう。帝王切開では傷の痛みがありますが、母乳の出方や生理の再開は自然分娩とさほど違いはなく、産後少なくとも1カ月は身体を休めることを優先してください。


2016/07/28

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