妊娠超初期の痛み

2016/07/19

いつもと違う腰痛は妊娠超初期のサインかも

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いつもと違う腰痛は妊娠超初期のサインかも

珍しく腰痛に困っている、いつもとは違う腰痛が現れている方は、妊娠超初期の症状かもしれません。妊娠するとなぜ腰痛が現れやすくなるのでしょうか。その原因と妊娠超初期に現れやすい腰痛の特徴を詳しく解説いたします。

妊娠超初期に分泌される卵巣ホルモン

妊娠するとお腹が大きくなるため腰が痛くなると思われる方は多いと思います。しかし、まだお腹が膨らんでいない妊娠超初期から腰が痛くなることがあります。この時期に腰痛が起きる主な原因は、妊娠とともに分泌されるリラキシンという卵巣ホルモンが、骨盤をつないでいる靭帯を緩めるためです。骨盤が開き不安定になることで、腰痛が起こりやすいと言われています。具体的には、妊娠超初期にどのような腰痛が起こるのでしょうか。

腰から骨盤の周りにかけて痛みが出やすい

妊娠超初期の腰痛は、不安定になった骨盤を周囲の筋肉が支えようとすることで起こります。骨盤周囲の筋肉に負荷がかかるため、腰から骨盤周りにかけて痛みが出やすいといわれています。また、人によっては背中など広範囲にかけて痛みが出ることもあります。特に筋力が弱い方は、妊娠超初期に腰痛が現れやすいので気を付けましょう。

腰痛が辛いときは血行改善がお勧め

妊娠超初期の腰痛に悩まされるときは、血行改善を図りましょう。硬くなった筋肉がほぐれるため、腰痛が楽になるはずです。腰痛が辛いと身体を動かしにくいかもしれませんが、じっと安静なままだと筋肉がかたまり腰痛が悪化します。妊娠に影響を与えない程度の軽めのストレッチを行いましょう。運動が苦手な方は、お風呂やホットタオルで身体を温めても構いません。また、不安定になった骨盤を支えるサポーターもお勧めです。妊娠が成立している方は、しばらく腰痛と付き合うことになるかもしれません。自分に合った対策を見つけておきましょう。

(1)ストレッチ方法

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●ヨガポーズストレッチ

ヨガでの基本的なポーズでもある「猫のポーズ」をとります。

1. 四つん這いになり、両膝は肩幅に開き、両手は両肩の真下にくるように伸ばす

2. おへそを見る形で背中を丸め、息を吐く

3. 息を吸い、再度吐きながら背中を「気持ちが良い」と思えるところまで反らす

4. 2と3を2~3回繰り返す

(2)腰周りを温める

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腰周りを温めると、血行が良くなって固くなっていた筋肉がほぐれるため、腰痛の改善につながります。
腰周りを温める方法としては入浴がおすすめ。普段シャワーで済ませていた人も、ゆっくりと湯船に浸かるようにしましょう。
また、腰巻などを利用するのも、手軽にできておすすめです。

(3)トコちゃんベルトを使おう!

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妊娠中や産後の骨盤をサポートするトコちゃんベルト。本来は、妊娠中の骨盤の歪みを防ぐ、また産後の骨盤のゆるみを矯正するためのものですが、実は腰痛対策にも有効です。腰周りを支えてくれるので、腰にかかる負担を和らげることができます。

(4)寝る姿勢を考えよう!

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寝る姿勢が悪いと、腰痛が悪化するばかりでなく、血液の巡りが悪くなり低血圧やめまいの原因になります。

妊娠しているとお腹が気になりどのような姿勢で寝ればよいのかわからなくなりがちですが、妊婦さんによいとされる寝方があります。それが「シムスの体位」。シムスの体位のポイントは以下のふたつです。

・体の左が下になるように寝て、お腹に負荷がかからない程度でうつぶせに近い姿勢になる

・左の手足は少し後ろ、右の手足は前に出して曲げる

シムスの体位は血液の巡りをよくし、リラックス効果も期待できるとされています。
シムスの体位が難しいときは、抱き枕などを利用してもよいでしょう。

(5)湿布って使っていいの?

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腰痛のときによく用いられる医薬品に湿布があります。

湿布には血管を収縮させて炎症物質を抑える消炎作用がありますが、種類によってはこの消炎効果が強力なものもあり、赤ちゃんに栄養を運ぶ血管も収縮させてしまいお腹の赤ちゃんの健康に影響を与えてしまうものもあります。

すべての湿布が妊娠中に避けるべきというわけではありませんが、自身で判断するのは難しいものです。妊娠中に湿布を使用する際には、事前に薬剤師に相談しましょう。

妊娠超初期症状と生理前の腰痛….違いはある?

生理痛の症状のひとつとして腰痛がありますが、実は妊娠の超初期にも腰痛が現れることがあります。共通の原因として、卵巣から分泌される「リラキシン」というホルモンの影響があります。リラキシンには関節を緩くする作用があり、それにより腰への負担が大きくなることで腰が痛むことがあります。妊娠初期や生理前にはこのリラキシンの分泌量が増えるため、腰痛が起こりやすくなるのです。

では、妊娠の超初期に起こる腰痛と生理前の腰痛で特徴に違いはあるのでしょうか。以下にそれぞれの特徴をまとめます。

●妊娠超初期の腰痛

生理予定日頃から痛み出します。痛む場所は人によって異なり、骨盤付近がひどく痛む人もいれば、腰全体にじんわりとした痛みを感じる人もいます。

●生理前の腰痛

排卵後から生理2日前あたりにかけて痛みを感じる人が多く、重みのある、鈍い痛みが特徴です。

痛みの特徴は異なりますが、実際は痛みの感じ方には個人差があるため、痛みの感じ方・特徴だけで妊娠か生理かを判断するのは困難です。

そのため、妊娠超初期に起こりやすい、熱っぽさや吐き気、胸の張りなどの他の症状が併せて出ていないかをポイントに考えるとよいでしょう。

特に、基礎体温をつけている人の場合、高温期が続いているかどうかは大きなポイントとなります。高温期が2週間以上続くようであれば妊娠の可能性が高いと言えるでしょう。

まとめ

妊娠すると、靭帯を緩めるホルモンが分泌されるため骨盤が不安定になります。この影響で妊娠超初期から腰痛に悩まされることがあります。気になる腰痛が現れている方は、妊娠のサインかもしれません。念のため、病院で検査を受け、腰痛について相談するとよいでしょう。


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