妊娠超初期の生活

妊娠超初期の飲酒が胎児に与える影響は?

妊娠中の飲酒は控えた方が良いと言われていますが、具体的な禁酒期間が定められているわけではありません。特に心配なのは妊娠しているかどうかはっきりしない妊娠超初期の飲酒です。ここでは、飲酒が胎児に与える影響についてご紹介します。

妊娠超初期の飲酒は胎児に影響しない

妊娠中の飲酒が胎児へ与える影響については、さまざまな考え方があります。その中で、一つ目の目安になると言われているのが卵子の着床です。卵子が着床すると母体から卵子へ栄養が届けられるようになるため、その時点で飲酒を行なっていればアルコールの影響が少なからず出てくると考えられています。一方で、重大な問題には繋がらないという見方もあります。
もう一つの目安になると言われているのが、胎盤が出来るタイミングです。受精卵が着床すると、子宮の中では胎盤を作るために少しずつ子宮膜が厚くなります。そして妊娠14週~16週頃になると胎盤が完成します。胎盤は無数の血管が集まってできており、血管を通して胎児へ酸素や栄養を届けています。そのため、この血管を通ってアルコールも運ばれてしまうのです。反対に、胎盤が出来る前は胎児と母体を繋ぐ血管が無いため、アルコールの影響は無いと考えられています。このように、妊娠超初期には多少の飲酒であれば胎児への悪影響はさほど大きくないというのが一般的な考え方です。

キッチンドランカーや飲み過ぎタイプは妊娠前から要注意

クリニックによっては妊娠中の飲酒を禁止していない場合もありますが、1日の飲酒量が2〜3杯程度の場合に限ります。一般的に飲酒が胎児へ悪影響を与える懸念があるのは、過度な飲酒を行なったときです。日頃から飲み過ぎてしまうタイプの人やキッチンドランカーの女性は特に注意が必要です。妊娠を考え始めたタイミングでお酒の量を減らし、妊娠直前には断酒ができているように調整しましょう。
一方で、適度な飲酒はストレス発散やリラックス効果があるとも言われています。飲酒が習慣化している女性が無理な断酒を行なうと、かえってストレスがたまる場合もあります。ストレスが蓄積されるとさまざまな健康被害があらわれるため、アルコール以外の悪影響が発生する可能性も否定できません。妊娠したら絶対に禁酒をしなければいけないというわけではなく、あくまでもリスクを減らすという考え方が大切です。どうしてもお酒が止められない人は、まずはお酒の量を減らす努力から始めてみましょう。

過度な飲酒は胎児性アルコール症候群を引き起こす

妊娠が分かっても過度な飲酒を続けていた場合は、アルコールの影響で胎児の発育に問題が起こるリスクが高くなります。その中の一つとして知られているのが、胎児性アルコール症候群です。胎児性アルコール症候群とは、妊娠中に過度な飲酒を続けていたことが原因で胎児に起こる先天性疾患です。アルコール依存症の女性が妊娠した場合、全体の3割の妊婦で胎児性アルコール症候群の子どもが産まれるという調査データもあり、母体の過度な飲酒が危険視されています。胎児性アルコール症候群の子どもには、おもに以下のような先天性疾患があらわれます。

・低身長、低体重
・妊娠中の発育の悪さ、未熟児出産
・注意欠陥、多動性障がい
・目鼻立ちが小さく平べったい顔立ち
など

胎児性アルコール症候群は、どの程度飲酒を制限すれば防げるという目安はありません。なるべく飲酒を控えてリスクを排除することが大切です。


2016/07/19

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事