妊娠初期症状

妊娠初期症状で見られる不正出血の種類と原因

妊娠初期は出産に向けて身体が大きく変化するため、さまざまな症状が見られます。その中でも特に不安になるのが、妊娠初期症状の不正出血です。特に問題ないこともありますが、トラブルのサインとして現れることもあり注意が必要です。

受精卵が着床した証拠として着床出血が出ることがある

妊娠初期症状としてみられる不正出血には、母体や胎児へ悪影響がない場合とそうでない場合の両方があり注意が必要です。まず、特に大きな問題がない出血としては、受精卵が着床した証拠として出る着床出血です。着床とは受精した卵子が卵管を通って子宮に入り、子宮内膜に到着し埋まっていく現象を指します。子宮内膜が受精卵のベッドのような役割を果たし、そこで受精卵は成長を始めます。受精したことによるホルモンバランスの変化で子宮内膜がはがれ、これが原因で痛みや出血が起こる場合があります。

着床出血はほんのわずかな量の出血で、全く気付かない人も少なくありません。真っ赤な血液が出るというわけではなく、茶色く濁ったようなものが少量出ることがあり、おりものと勘違いする場合もあります。着床出血の確率は50人に1人と言われているため決して珍しい症状ではなく、妊娠状態にも問題はありません。

不正出血と強い腹痛がある場合は子宮外妊娠の疑いがある

妊娠初期症状として起こる不正出血には、以下のような複数のタイプがあります。

・ピンク色のおりものが出る
・鮮血が少量出る
・茶色や色の混じったおりものが長く出続ける

このような不正出血と、強い腹痛が続く時は子宮外妊娠の疑いがあるため注意が必要です。たとえ少量の出血でも油断せず、かかりつけの医師へ相談しましょう。子宮外妊娠とは、本来子宮内に着床するはずの受精卵が、何らかの原因で卵管などに着床してしまう症状です。子宮外妊娠で起こる腹痛は、おもに下腹部痛が中心です。実は、子宮外妊娠自体は痛みはありません。しかし、もし腹痛が起こるとすれば激痛と言われます。子宮外妊娠はほとんど卵管妊娠であり、卵管流産または卵管破裂を起こし中絶することもあります。卵管流産とは、卵管で育った受精卵がはがれ、卵管采から腹腔内に放出されますが、はがれるときに痛くなります。卵管破裂は受精卵が卵管を突き破るので痛みを感じます。
原因の特定や予防が非常に難しく、放っておくと腹痛と性器出血が起こる可能性があり注意が必要です。

病院で切迫流産と診断された場合は、流産の一歩手前の状態です。出血の有無に限らず自宅で安静にし、ストレスをためないようリラックスした生活を送りましょう。

病院での内診やエコーによる刺激で出血することもある

妊娠中には胎児の発育状態を確認するために内診やエコー検査を受ける機会が増えます。この時に膣や子宮内の一部が傷つき、検査の数日後に少量の不正出血が起こることがあります。中には痛みを感じる場合もありますが、いずれも胎児や母体の健康状態に問題はありません。通常であれば数日で自然と出血が止まることがほとんどです。これと同様に、子宮膣内がただれるびらんと呼ばれる症状でも出血が起こる場合があります。びらんも内診などの刺激で出血することがありますが、自然と治ります。出血がびらんによるものであれば、病院の診察で判断が出来ます。


2016/07/19

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