妊娠糖尿病

高齢出産で妊娠糖尿病に…2人目はあきらめたほうがいい?

2人目がほしいと思っても、年齢や病気が気になるという人は少なくありません。今回の相談者もそんな1人です。高齢のうえ、糖尿病になりやすい体質で、2人目はあきらめるべきかと悩んでいます。高齢出産や糖尿病について専門家に聞いてみました。

妊娠についての相談:「糖尿病になりやすい体質で2人目の妊娠は大丈夫?」

糖尿病になりやすい体質です。遺伝なのか高齢のせいか、1歳半の子どもの妊娠中に妊娠糖尿病になりました。現在は食事を糖質制限して、血糖が上がらないようにしています。年齢や体力的な問題、糖尿病のリスクなどを考えると、2人目はあきらめた方がよいのでしょうか。子どもに障害が出たら育てていけるか心配です。(40代・女性)

早めに検査を。血糖をコントロールすることが大切

妊娠に備えて早めに糖尿病の検査をするのがよいようです。インスリンで血糖をコントロールし、計画的に妊娠するようにしましょう。

40歳代という年齢、妊娠糖尿病の既往、ご家族も糖尿病ということから、リスクは高いといえるでしょう。妊娠すれば妊娠糖尿病へ進行する可能性も高いと考えます。それでも食事や運動、必要に応じてインスリンを用いながら血糖をコントロールできれば、胎児への影響は心配する必要はありません。(麻酔科医師)
40代での妊娠出産は近年ますます増えています。それのみで妊娠を躊躇する必要はありません。早い段階で糖尿病の詳しい検査(尿糖、血糖、HbA1c、糖負荷試験、糖尿病性網膜症や腎症の有無)をし、必要なら治療し、血糖が安定した状態で、計画的に妊娠することが重要です。(麻酔科医師)
糖尿病の家族がいて、過去の妊娠で糖尿病と診断された場合は、妊娠中に糖尿病を発症しやすくなります。妊娠中に糖尿病になると、巨大児、発育不全、奇形、羊水過多、胎盤早期剥離、出産時の赤ちゃんの低血糖、最悪の場合、死産のリスクが高まります。さらに高齢出産であれば妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の発症率も高まります。(医師)

食事に注意し適度な運動を。授乳は糖尿病になりにくい効果も

食生活を見直して適度な運動を心がけましょう。産後に授乳すると、お母さんも赤ちゃんも糖尿病になりにくいという声もあります。

現在も高血糖のままなら、血糖コントロールの治療を行いましょう。現在の血糖値に問題なければ、これからの妊娠に備えて、運動と食事に注意してください。(医師)
適切な糖分の食事は基本ですが、1日のカロリーを守り、毎日、散歩や軽い体操などを行いましょう。食事のときは海藻や生野菜など、カロリーの低い物から食べ始めると、急激な血糖値の上昇を防ぎ、食べ過ぎ防止にもなります。(医師)
炭水化物は糖に分解されるため、ご飯やパン類のとりすぎは要注意です。野菜や果物のジュース、スポーツドリンクにも糖分が含まれます。購入時は成分表をチェックしましょう。(医師)
産後に授乳すると、お母さんも赤ちゃんも糖尿病になりにくいといわれます。またインスリンの使用も母乳に影響はなく、妊娠をあきらめる必要はないと思います。妊娠しても、無事に元気な赤ちゃんを産むことを考えましょう。(医師)

産後の授乳は、糖尿病になりにくくなる効果があるのですね。妊活前に早めに糖尿病の検査をするとよいようです。血糖をコントロールしながら妊娠を目指しましょう。生活習慣や食生活にも注意しましょう。


2016/07/28

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