高齢出産

30歳を過ぎての出産リスクは?流産や障害はどうしたら防げる?

晩婚化にともない、高齢出産が増え、そのリスクについて指摘されることが多くなりました。今回は30歳の女性からの相談です。妊活中の彼女ですが、同年代の友人はみな2人や3人の子持ちで、30歳を過ぎての出産のリスクが気になるといいます。年齢ごとに妊娠率はどれだけ変わってくるのでしょうか。障害のリスクはどの程度あがるのでしょうか。専門家に聞いてみました。

高齢出産についての相談:「高齢出産のリスクについて教えて」

現在30歳、妊活歴3か月で、出産経験はまだありません。友人の多くはすでに第2子、第3子を妊娠、出産していて、第1子を妊娠するには若い年齢とは思っていません。高齢出産では母子ともにどのようなリスクが考えられますか。同じ30代でも、30歳と35歳と39歳ではどのくらい自然妊娠率が違うのか、障害などのリスクの確率は上がってしまうのかなど気になります。予防策があれば、それも知りたいです。(30代・女性)

30歳で30%の妊娠率は40歳で5%に。37~38歳で急降下する

年とともに人は老化していきます。妊娠能力は30代から低下し始め、37~38歳で加速するとの声がありました。

現在は晩婚化の影響もあり、30~40歳の期間での妊娠出産はごく当たり前のようになってきています。高齢出産のリスクは、高血圧や糖尿病などを起こしやすいことや、赤ちゃんが染色体異常を持って生まれるリスクが上がることなどがあります。(看護師)
自然妊娠率は若くても高齢でも全体的に低下しています。これは環境ホルモンの影響だという説がありますが、その他の考え方もあるようです。(看護師)
自然妊娠の場合、妊娠率は30歳で25~30%、35歳で18%、40歳になると5%まで減少します。女性の妊娠能力は30代から低下し、37歳で低下のスピードが加速するといわれ、40代になると自然妊娠の確率が極端に減少します。また女性が一生の間に排卵する卵子の数には限りがあるため、年齢と共に卵子が老化し、妊娠しにくく、さらに妊娠しても流産しやすくなります。(医師)

流産や障害のリスクを減らすにはできるだけ早めの妊娠を

妊娠率と反比例して、流産や障害のリスクは高まります。それらのリスクを避けるためにはできるだけ早く妊娠、出産することが望ましいといえます。

高齢出産でリスクが高まるダウン症の発症率は、20代では1000人に1人以下、30代で1000人に2~3人、40代では1000人中10人と、急激に確率が高まります。ダウン症など染色体異常の場合、できるだけ若いうちに妊娠するのが良いとは思いますがお母さんが努力しても防ぐことは難しいと思います。葉酸を積極的に摂ると良いといわれています。(医師)
ダウン症の例を挙げるとすれば、30歳で1/952。35歳で1/400。40歳で1/106。45歳で1/30というデータがあります。これは卵子が古くなっているからという説があるようなので改善は難しいでしょう。日常生活を規則正しく過ごすことで卵子の老化を多少は防げるかもしれません。(看護師)
アルコールやタバコはもちろん、塩分や糖分、カフェインも控えて、バランスのとれた食事をとりましょう。また、ストレスをためないようにし、規則的な生活を送り、妊娠高血圧症候群にならないようにすることです。(医師)

妊娠率の低下は30代から始まります。仕事も気になる時期ですが、妊娠、出産のタイミングを考慮して、しなやかな人生設計をしていくのがよいようです。


2016/07/30

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