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2016/08/01

水頭症の娘の頭痛…いつ救急外来へ行けばよいか

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

水頭症の娘の頭痛…いつ救急外来へ行けばよいか

水頭症の方の頭痛には、何かと注意が必要な時があります。シャント手術を受けた子どもが頭痛を訴えて病院へ行くことが今まで何度かあったものの、どのような症状が出た時に救急に行くべきなのか迷うというママからの相談です。専門家たちの意見を見てみましょう。

ママからの相談:「様子見になることが多く判断が難しい」

19歳の娘は脳に残存腫瘍があり、その後遺症で水頭症となりシャントを通して生活しています。頭痛の時はロキソニンを服用していますが、効果がない時もあります。これまで救急外来に何度かかかりましたが、CT検査で変化が無く様子見の時が多いため、どのような症状の時に救急外来に行くべきかわかりません。痙攣は時間の間隔を記録していますが、シャント閉塞や感染なども考えられるので、頭痛も心配です。 (40代・女性)

水頭症やシャント閉塞・感染について

軽度の発熱を起こした時は、感染を疑うこともあるようです。

水頭症は脳室に髄液という液体が溜まった状態をいいます。脳腫瘍などが原因となり起こる病気で、脳腫瘍になると頭痛や嘔気・嘔吐を伴うことがあります。(一般内科看護師)
水頭症の治療は、基本的には髄液の流れをよくし、脳圧をコントロールするためにシャント手術が行われます。シリコン製のチューブを埋め込むのですから、ご心配のように感染や閉塞のリスクがありますし、頭痛や嘔吐、傾眠傾向にあることもあります。(血液・腫瘍科医師)
シャント感染は約5〜10%の確率で起きますが、通常は1カ月〜1年以内に発症します。原因となるのは表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌、大腸菌が主な起因菌となります。軽度の発熱や食欲不振などが見られたら、感染症を疑います。 (一般内科看護師)
シャント閉塞は1年以内に子どもに起こりやすい合併症です。原因として機械的な問題や成長に伴うチューブの問題などがあります。脳室が狭くなるため脳室内にカテーテルが密着することが原因とされ、頭蓋内圧が亢進します。頭蓋内圧が亢進するとカテーテルが脳室から離れ今度は頭蓋内圧が減少します。そのため脳室の大きさは変わらず検査でも変化が見られない時があります。 (一般内科看護師)

救急外来を受診する目安

激しい頭痛や痛み止めが効かない時、嘔吐を繰り返すなどの症状が見られたら、迷わず救急へ駆けつけるようにしましょう。

子どもは手術後にスリット脳状になることがあります。シャント機能が過剰に働き、脳室が狭くなることです。無症状のことが多いですが、なかには頭痛や嘔気・嘔吐を伴うことがあります。急激な頭痛や嘔吐、意識がぼんやりしているときは注意が必要なため救急外来を受診するようにしてください。(一般内科看護師)
痛み止めを飲んでも症状が改善されない、痛みが強くなる、嘔吐を繰り返すようでしたら、病院に連れて行った方がよいでしょう。CTを撮る必要があるくらいの疾患ですから、お母さんが心配と思われるときは遠慮なく受診してよいと思います。救急外来でなくても、かかりつけの病院に夜間でも連絡がとれるようにしてください。また、医師に緊急を要する症状を聞いておくとよいでしょう。(血液・腫瘍科医師)

頭痛や嘔吐があり、痛み止めが効かない時など、すぐに主治医に連絡ができるようにしておくと安心です。心配な時は迷わず救急外来に駆けつけても問題ないとのことです。


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