虫歯・歯医者

2016/08/04

2歳、添い乳で寝ると虫歯になりやすいの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

2歳、添い乳で寝ると虫歯になりやすいの?

添い乳でないと眠れないという子どもは少なくありません。添い乳で寝かしつけているママから、母乳と虫歯の関係について相談がありました。歯科衛生士さんとお医者さんは、どのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「断乳できず添い乳で寝ています、寝る前の母乳は虫歯の原因になりますか」

2歳の子どもがなかなか母乳を卒業できず、今も寝る際に添い乳しないと寝てくれません。何度か断乳に挑戦しましたがすべて失敗に終わり、今は自然な卒乳を待とうと考えています。ところが先日友人に「おっぱいをやめられないと、虫歯になりやすくなるよ」と言われてしまいました。3食後は毎回フッ素入りの歯磨きで歯を磨いていますが、やはり寝る前に母乳を飲ませるのは虫歯になりやすくなってしまうのでしょうか。(30代・女性)

口内の虫歯菌が虫歯の原因に

母乳を飲んでいるからといって虫歯になるわけではないようです。母乳と虫歯の関係について教えてくれました。

母乳には、栄養面でも免疫の面でも、さらには精神面でも大きなメリットがあり、無理にやめさせる必要はないとされています。しかし、口の中に虫歯の原因となるミュータンス菌がたくさんいる状態で、寝る前や寝ながら母乳を飲むと、寝ている間に唾液が減って菌が活発になり、特に上の前歯が虫歯になりやすいのも事実です。(歯科衛生士)
母乳には乳糖が含まれるため虫歯になりやすいと思われがちですが、母乳が虫歯の原因になることはないと言われています。母乳によって虫歯が起こるのは、飲ませ方にあるようです。母乳を飲みながら寝てしまうと、歯に付着した乳糖が虫歯菌のエサになり、虫歯の原因になります。(医師)

口内を清潔に保って

虫歯予防のために口内を清潔に保つ方法をアドバイスしてくれました。小児歯科で虫歯のなりやすさを検査することもできるようです。

問題は母乳そのものというよりも、ミュータンス菌がたくさんいるかどうかですから、母乳をやめることよりも口の中を清潔にするよう心がけることのほうが大切です。食事のたびにフッ素入りの歯みがきで歯を磨く習慣はぜひ続けてください。また、ミュータンス菌が多い子もいれば少ない子もいます。そのため、1歳を過ぎても母乳を与える場合は、一度小児歯科を受診して虫歯になりやすいかどうか検査することが勧められています。(歯科衛生士)
寝る前に授乳したあとは、歯磨きは無理でしょうから、お子さんの歯を濡れたガーゼなどで拭きとってください。特に上の前歯に母乳が付着しやすいため、前歯だけでもしっかり拭いてあげてください。無理に断乳すると、お母さんにもお子さんにも精神的な負担になりますし、WHOでも断乳ではなく自然な形の卒乳を推奨しています。お子さんが欲しがるうちは、できるだけ飲ませていいでしょう。(医師)

母乳が虫歯の直接の原因なのではなく、虫歯菌がいる状態で母乳を飲んだまま寝てしまうことが問題のようです。これまで通り食後の歯磨きなどで口内を清潔に保つようにしてください。小児歯科で虫歯のなりやすさを検査してもいいでしょう。


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