虫歯・歯医者

2016/08/05

5歳、細心の注意を払ったのにどうして虫歯になるの!

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

5歳、細心の注意を払ったのにどうして虫歯になるの!

歯みがきやフッ素の塗布、虫歯を予防するには様々な方法があります。努力して歯をケアしてきたのに子どもが虫歯になってしまい、悩むママから相談がありました。歯科衛生士さんとお医者さんは、どのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「気を使って歯のケアをしてきたのに、虫歯になりました」

5歳の子どもは、生後からずっと、大人と同じお箸を使わない、口移しをしない、キスをしないなど菌を移さないように気を使ってきました。定期的に歯医者さんでフッ素を塗ってもらい、自宅でもフッ素を塗り、朝晩のフロスも欠かしません。1カ月に1回は、染め出しの歯垢チェックも自宅で行い、仕上げ磨きもしていましたが、1番目立つ、前歯と隣の歯の隙間に虫歯ができました。なぜこんなにケアしているのに、虫歯になるのですか?(30代・女性)

菌だけではない、虫歯の原因

歯みがきなどをしっかり行っていても、虫歯を確実に予防することは難しいようです。その理由と虫歯の原因について教えてくれました。

虫歯菌の感染防止は効果的とされていますが、これさえ気を付けていれば虫歯菌ゼロ、一生虫歯にならないわけでは決してありません。虫歯の原因には、口腔内細菌の種類や量以外にも、唾液の量や質、歯の質、歯みがきや飲食の習慣も関係しています。特に上の前歯の虫歯はスポーツ飲料などの摂取と関係している場合が多いです。(歯科衛生士)
虫歯の原因は、歯の質、糖分、虫歯菌の要素が重なって起こります。虫歯は、しっかり歯磨きをしたり、予防薬を使っても、100%予防することは難しいでしょう。虫歯の原因となる虫歯菌は、口に入った食べ物や飲み物をエサにして繁殖するため、しっかり歯磨きをしていても歯の隙間に虫歯菌が残っていれば、虫歯になります。(医師)
唾液の分泌が少ない人は口の中の殺菌力が低下するため、虫歯になりやすくなります。歯の質が弱い人も虫歯になりやすくなります。また、フッ素は虫歯菌を予防するというより、歯のエナメル質を強くして、虫歯になりにくい歯を作るものと考えてください。(医師)

努力は無駄じゃない!今後もケアを続けて

これまでのケアにプラスしてできる、虫歯リスク検査やマッサージについてアドバイスがありました。

確かに、細心の注意を払ったのに虫歯ができ、納得がいかないことでしょう。しかし逆に考えると、これほどしても虫歯ができるお子さんであれば、もし細心のケアをしていなかったら、今ごろ複数の重症虫歯ができていたと考えられます。これまでのケアが無駄であったとは考えず、引き続き行ってください。今後のため原因を知りたい場合は、唾液による虫歯リスク検査について担当医に尋ねてみましょう。(歯科衛生士)
できてしまった虫歯は早めに治療するのが一番です。これまで行っているように、しっかりと歯磨きをし、歯磨きの後の飲食は控えるようにしてください。食事の前には、唾液腺(耳の下から顎にかけて)を軽くマッサージして、唾液の分泌を促してください。(医師)

菌だけでなく、体質、食生活など虫歯の原因はさまざまです。歯みがきなどのケアをしていても、確実に虫歯を防ぐことは難しいようですが、努力は無駄にはなりません。これまで通り、ケアを続けていきましょう。


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