心拍パターン

2016/08/15

胎児の心拍が正常か異常か判断する基準とは?

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胎児の心拍が正常か異常か判断する基準とは?

妊婦健診で胎児心拍を確認しても、正常値や測定値について説明してもらえないことがよくあるようです。正常な心拍数について、また異常がある場合の対策について知りたいという質問に対し、看護師さんたちの答えとは。

プレママからの相談:「正常な心拍の範囲は?」

胎児の心拍が正常か異常か判断する目安は何でしょうか?妊婦検診では毎回胎児の心拍を確認されましたが、どの程度であれば正常なのか、自分の子どもが今どの程度なのかは全く説明してもらえませんでした。「問題ありませんよ」と言われていたので心配しないようにしていましたが、後学のために知りたいです。また、もし異常と判断された場合、どのような対策をとるのでしょうか。(30代・女性)

1分間に110~160回の間で、週数により変化します

胎児の心拍は週数に応じて変化し、一番心拍数の多いのが10~11週頃の170~180回/分といわれ、それ以降は徐々に減少して110~160回/分程度が基準値となります。

妊娠の週数・赤ちゃんの成長によって心拍数は変化していきます。胎児の心拍数の正常の値としては妊娠5週間くらいで90~100回程度と言われています。それから徐々に心拍数は増えていき、10週間を経過する頃には脈拍は大きく増えて170~180回程度が平均とされています。それ以降は少しずつ脈拍数は減少していき、一般的に1分間に110~160回の脈拍が正常だといわれています。(看護師)

異常の種類や原因に応じ医師の判断のもと対策します

不整脈や頻脈、徐脈など、ひと言で心拍異常といっても症状や原因はさまざま。心拍の異常は医師による指摘によってはじめてわかるので、その時に対策をすることになります。

胎盤機能低下や胎児の心拍数低下などが見られたときは緊急帝王切開や入院をして状態を観察することになります。胎児の心拍数が1分間に180回より多い時は胎児の頻脈性不整脈が疑われ、胎児水腫に進むことがあります。また心拍数が1分間に110回より下がることを徐脈といい、子宮収縮(陣痛)がおこると徐脈になりますが、すぐに回復します。回復に時間がかかる場合や、子宮収縮から遅れて徐脈になる場合も緊急帝王切開になる可能性があります。(看護師)
胎児の脈拍の回数は普段の生活では感じる・把握することは出来ません。かかりつけの病院でドプラー検査を受けた時に、心拍数の観察をしてわかる程度です。ですからもし異常と判断された場合は医師から指摘されたときということになります。異常といっても頻脈もあれば除脈もあり、原因もさまざまですので、それに応じ医師が指示した対策を取ることになります。(看護師)

胎児の心拍は妊娠週数に応じて変化し、10週頃の170~180回/分をピークに徐々に減少して110~160回/分程度が基準値となります。心拍異常にもさまざまな症状、さまざまな原因があります。胎児の心拍異常は検査してはじめて判明するため、医師が異常の種類や原因に応じて最善の対策を判断します。


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