妊娠初期とおりもの 

2016/08/10

着床出血かも?妊娠初期の茶色いおりものと注意点

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着床出血かも?妊娠初期の茶色いおりものと注意点

おりものは体調の変化で色や量が変わることがよくあります。妊娠初期に見られる茶色いおりものにはどのような意味があるのでしょうか。ここでは、妊娠初期の茶色いおりものの原因や注意点について説明していきます。

妊娠初期はおりものの状態が変化しやすい

妊娠すると出産の準備のために母体は少しずつ変化していきます。特に妊娠初期は、おりものが茶色くなったり量が増えることがあります。

妊娠すると新陳代謝が活性化して卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えます。おりものの量はホルモンのリズムに合わせて変化しやすいため、妊娠初期のホルモンバランスの変化でおりものが増えるのはよくあることです。

また、おりものにはデーデルライン桿菌という善玉菌が生息していて、大腸菌やカンジタ菌のような細菌の増殖を防いでいます。そのため、妊娠初期におりものが増えることは胎児を守るという点からも理にかなったメカニズムなのです。

茶色いおりものは着床出血の可能性も

妊娠初期に茶色いおりものが増える場合は、おりものに少量の血が混ざっているケースが考えられます。着床出血の一環とも言われますが、鮮血として現れるだけでなく茶色く粘り気のあるおりものとして排泄されることも珍しくありません。

着床出血とは、排卵して精子と卵子が受精して妊娠が成立するタイミングで見られる症状。生理予定日のタイミングと重なるため生理と勘違いしやすいです。ただ、着床出血はごく少量なので「いつもの生理と違う」と気がつくでしょう。なお、着床出血は妊娠したすべての人に起きるわけではなく、ほんの数%の割合とも言われています。

着床出血は一時的な生理現象なので問題ありませんが、中には以下のような危険な出血のケースも。 ・ 子宮外妊娠 ・ 早期流産 ・ 胞状奇胎(絨毛組織の異常が原因で受精卵に問題が起きる)

胞状奇胎では茶色いおりものが続くことがあります。子宮外妊娠のほとんどは卵管で着床し、放置すると母体の命にも関わりかねません。下腹部痛が続いたり大量出血するようであればこうした異常が考えられるため、早急に医師に診てもらいましょう。

まとめ

妊娠初期の母体変化のひとつの症状として、おりものの量が増えたり茶色くなることがあります。おりものの量がいつもより増える現象は、胎児や母体を守るための生理的なメカニズムなので過度に心配する必要はありません。また、妊娠初期の茶色いおりものは着床出血の可能性が考えられますが、下腹部痛が続いたり大量の鮮血を伴ったりする場合は子宮外妊娠や流産のおそれもあるため自己判断は禁物です。


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