妊娠初期とおりもの 

2016/08/09

おりものに血が!妊娠初期のおりものの変化と出血のリスク

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おりものに血が!妊娠初期のおりものの変化と出血のリスク

妊娠初期は出産に向けて母体が大きく変化する時期。ここでは、妊娠初期によく見られるおりものの状態や気になる出血などについて説明していきます。

妊娠初期の濃いおりもの!これって大丈夫?

妊娠初期はホルモンバランスの変化により、おりものの分泌量が増える傾向があります。また、妊娠初期は着床出血といって、妊娠が成立するタイミングで少量の血が出ることも。このように、妊娠すると「おりものがいつもより多い」「生理でもないのに血が出る」など、分泌物の変化に戸惑うかもしれません。

個人差がありますが、平常時のおりものは無色透明または淡い乳白色。妊娠すると膣内に細菌が入らないようにするため、おりものが増加し感染を防ぐのですが、妊娠初期のおりものの色は濃くなりやすく黄色や茶色が混じるケースが目立ちます。

いつもより濃い色のおりものが増えても、ニオイがいつもと変わらずかゆみや痛みなどがなければ過度に心配する必要はありません。しかし、おりものから悪臭がして陰部のかゆみや下腹部痛、発熱を伴う場合はトリコモナス膣炎・クラミジア膣炎・カンジタ膣炎といった感染症の可能性も。おりものは量や色だけではなく、ニオイや他の症状にも注意すると異常を察知しやすくなります。

リスクあり?妊娠初期に見られる出血

妊娠初期のおりものには血が混じって茶色くなるケースもあります。茶色いおりものは前述した着床出血の症状として現れることも多く、出血から時間が経過して酸化したために茶色く変色したものと考えられます。

一方、おりものが赤色やピンク色に染まっている場合は、出血してからあまり時間が経っていない鮮血がおりものに混じっている可能性があります。おりものが赤い血で染まるのは出血が続いていることも考えられ、大量出血のリスクも否めません。妊娠初期の大量出血は流産の可能性を高めてしまうため、早急に産婦人科で検査をしてもらいましょう。

また「絨毛(じゅうもう)膜下血腫」と呼ばれる出血を伴う症状も、妊娠初期によく見られます。絨毛とは受精卵から出ている細い突起物のこと。着床すると絨毛が子宮内膜に入り込んで胎盤を形成しはじめるのですが、このときに子宮内膜が傷つけられて少量の血が出ることがあります。

まとめ

妊娠初期は母体が出産に向けて準備をはじめる時期なので、ホルモンバランスの変化などの影響でおりものの状態も変わりやすくなります。いつもより量が増えたり、少し色が濃くなる程度であれば問題ありませんが、「異臭がする」「下腹部痛が続く」など異常がある場合は感染症の可能性も。また、妊娠初期は着床出血や絨毛膜下血腫など少量の出血が起こるケースも見られます。一時的なものなので過度に心配する必要はないものの、大量に出血する場合は流産のリスクが高まるため、すみやかに医師の診察を受けましょう。


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