妊娠中期の腹痛 

妊娠中期の注意したほうがいい下腹部痛とは?

妊娠中期とは妊娠5カ月から7カ月のことで、「安定期」と呼ばれる時期です。しかし、安定期といっても妊娠中に下腹部痛などがあるとお腹の赤ちゃんが心配で不安になります。今回は、妊娠中期の下腹部痛の原因について解説します。

妊娠中期とはどんな時期?

妊娠中期の腹痛の原因を見ていく前に、そもそも妊娠中期とはどのような時期なのでしょうか。この時期は子宮が成人の頭ほどの大きさになり、胎盤が完成します。お腹の中では胎児が体を動かすようになり、外界の音を認識できるようになるなどどんどん成長しています。

妊娠中期になるとつわりもおさまることがほとんどですが、痔や足がつるといった別の症状に悩まされる妊婦さんもいます。その症状の一つが下腹部痛です。

妊娠中期に起こる下腹部痛のうち問題のないもの3つ

まずは妊娠中期に起こる下腹部痛の原因のうち、問題がないといわれている症状をご紹介します。

一つ目は便秘です。妊娠中期は子宮が大きくなることで近くにある腸などの臓器を圧迫し、便秘がちになります。便が腸の中に長時間溜まったままだと、お腹が張ったり下腹部に違和感や痛みを感じるようになります。もし下腹部に痛みを感じた時にしばらく便通が無いようなら、まずは便秘を疑ってみましょう。

二つ目は前駆陣痛です。陣痛は出産する際に起こる痛みですが、前駆陣痛とは体が出産の準備をするための生理現象の一種です。前駆陣痛は一般的に臨月に入ってから起こるとされていますが、個人差があるため妊娠中期の頃から起こる人もいます。前駆陣痛の痛みは、

・下腹部がキューっと締め付けられるような痛み

・痛みの感覚は陣痛と異なり不規則

・痛みは長く続かずすぐにおさまる

という特徴があります。

三つ目は子宮の成長です。妊娠中期は先ほども述べたように子宮が大きくなっていく時期です。そのため、それを支える円靭帯も急激に伸び、その際に痛みを感じることがあります。このとき、下腹部以外にも腰や足の付け根に痛みを感じることもあります。

以上の三つの原因による腹痛は身体にとって問題のないものであるため過度な心配はいりません。では、これとは逆に気をつけたほうがよい腹痛にはどのようなものがあるでしょうか。

妊娠中期に起こる下腹部痛のうち注意したほうがよい3つの症状

妊娠中期に起こる危険な下腹部痛の原因の一つ目は、子宮頚管無力症です。これは、産道となる子宮頚管の筋肉がゆるみ、子宮口が開きやすくなる症状のことをいいます。子宮頚管無力症は、流産や早産の原因になることが多いため注意が必要です。

二つ目は感染症によるものです。妊娠中は免疫力が低下するため、細菌の感染の可能性が高まります。もし細菌が感染してそれを放置してしまうと、炎症が奥へ進行していき子宮や羊水まで感染し、子宮が収縮しやすくなるという危険があります。おりものの色やにおいに違和感がある場合は、細菌感染の可能性があるため病院で相談しましょう。

三つ目は過度なストレスです。ストレスがたまると子宮の収縮が促進され、切迫早産などの原因となることもあります。妊娠中も仕事を続けている人などは特にストレスがたまりやすいため、注意しましょう。ストレスをため込まないように、休みをもらったり勤務時間を短縮させてもらうことも必要かもしれません。

妊娠中期の腹痛の原因には、便秘のように問題のないものもあれば早産や流産につながる危険なものもあります。妊娠中はお母さんにとっても赤ちゃんにとっても非常に大切な時期です。下腹部痛で不安を感じたら、早めに産婦人科で相談しましょう。


2016/08/09

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