妊活の基礎

2016/08/08

妊娠に気づかず薬を飲んでしまったらどうなるの?

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妊娠に気づかず薬を飲んでしまったらどうなるの?

妊娠に気が付かず薬を内服してしまったことはありませんか?実は、これは妊娠初期の方によくある悩みです。内服した薬が、胎児にどのように影響するのか心配な方も多いはず。今回は、薬が胎児に与える影響を一部ご紹介します。

妊娠が発覚するまでの期間

妊娠発覚前に何らかの薬を飲んでしまうというケースは少なくありません。こういった妊娠発覚前の服薬は、胎児に影響を与えてしまうのでしょうか。薬と胎児の話をする前に、まずは妊娠について考えてみましょう。

一般的に排卵は、生理開始から12~16日あたりに起こると言われています。この排卵の時期がもっとも妊娠をしやすい時期です。
排卵後、卵管膨大部で卵子と精子が出会い受精します。受精卵は卵割を繰り返しながら胚へと成長し、受精後6~7日目あたりで子宮内膜に着床し妊娠が成立します。

女性の生理周期は28日と言われています。そのため、早い方の場合、着床してから約7日目あたり(生理予定日)で妊娠に気が付くことになります。

内服薬が胎児に影響する時期

服薬による胎児への影響が心配されるのは、妊娠してからいつごろの時期からなのでしょうか。

まず、胎児の重要器官が形成されるのは妊娠4週から7週末と言われています。妊娠4週とは、生理予定日に当たります。そのため、生理予定日前に内服した薬は胎児への影響はないと言えるでしょう。

ただし、薬剤の中には、体内に蓄積するものもあります。体内に入った薬剤の量が半分になるまでの時間を半減期というのですが、この半減期が長い薬剤は胎児に影響を与えることもあります。とはいえ、市販の風邪薬などは半減期がとても短いので、胎児に影響する可能性は低いと考えられています。

胎児に影響がでる薬

では、胎児に影響が出やすい薬には何があるのでしょうか。

一つは、予防接種。胎児の先天性異常の一つに、先天性風疹症候群があります。この疾病は妊婦が風疹の抗体を持たず、妊娠初期に罹患することで胎児に影響する病気です。これを予防する手段には、ワクチンの接種があります。ご存じの方も多いと思いますが、予防接種後には罹患と同じような効果がありますので、2~3か月は避妊をするよう医師から指導があるはずです。

その他にも、ホルモン剤やワーファリン、向精神薬などは胎盤を通じて胎児に影響することが知られています。しかし、この様なリスクは一概には言えないのが現状であり、必ずしも胎児に影響が出るとも出ないとも言えません。

女性を担当する医師の多くは、治療中の内服薬と妊娠について気を配るのが一般的です。そのため、治療開始前には避妊の必要性も話してくれることが多いです。何らかの疾病で治療を必要としているようでしたら、妊娠と薬のことは医師に積極的に相談してみてください。


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