妊娠中期の出血 

2016/08/09

妊娠中期の出血!もし鮮血が出たら危険なサイン?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

妊娠中期の出血!もし鮮血が出たら危険なサイン?

妊娠中期とは妊娠5カ月から7カ月までの時期のことで、この頃は心身ともに安定する時期だと言われています。しかし、妊娠中期に鮮血の症状があったら、それは危険な合図かもしれません。今回は、妊娠中期の出血の原因について解説します。

妊娠中期の鮮血は危険の合図?

妊娠中期は「安定期」とも呼ばれており、お母さんの子宮の中で胎盤が完成して流産の危険性も低下すると言われています。しかし、安定期とは言っても妊娠中に油断は禁物です。もしも妊娠中期に出血があったら、まずはその血の色を確認してみてください。血の色には、
・おりものに少量の血が混じったようなピンク色のもの
・生理の始まりや終わりに見られるような茶褐色のもの
・鮮やかな赤色のもの(鮮血)
などがあります。これらのうち、ピンク色や茶褐色で量もごくわずかな場合は心配のないことが多いです。しかし、もし鮮血であったらお母さんや赤ちゃんに危険があるかもしれません。では、妊娠中期に鮮血が出た場合に考えられる原因は何でしょうか。

妊娠中期に鮮血の出血があった場合の原因と症状

妊娠中期の鮮血には以下のことが原因として考えられます。
�前置胎盤
�切迫早産
�後期流産
�切迫流産
�常位胎盤早期剥離
では、それぞれどのようなものなのか見ていきましょう。

まず、一つ目の前置胎盤とは、胎盤が正常な位置よりも低いところにできてしまい子宮の出口を覆ってしまう状態のことです。この場合、自然分娩は難しくなります。前置胎盤の主な症状は出血で、鮮血が大量に出ることもありますが、腹痛などのような他の症状はあまり見られません。

二つ目は切迫早産です。切迫早産とは妊娠12週以降22週未満に分娩が起こってしまうことを言います。症状としては、まずお腹の張りや痛みがあるのが特徴です。このときに出血もあると、そのまま早産になってしまう危険性もあります。

三つ目は後期流産です。これは、妊娠12週以降22週未満に流産が起こってしまうことを言います。妊娠初期と違って妊娠中期の流産はお母さん側に原因があることが多く、子宮筋腫や子宮奇形、過度のストレスや運動などが原因と考えられています。この場合の症状は、出血の他に周期的にお腹が張ったり痛みを感じたりします。また、細菌の増殖によりおりものが多くなったり痒みが出たりすることもあります。

四つ目は切迫流産です。切迫流産とは流産の手前の状態を言います。実は、妊婦さんの15%もが経験すると言われており、決して珍しいものではありません。その兆候には出血や腹痛、腰痛などがあります。

五つ目は常位胎盤早期剥離です。これは、赤ちゃんに酸素や栄養を送るはたらきのある胎盤が、赤ちゃんが生まれる前に剥がれてしまうことをいいます。この場合の症状は、急にお腹が張って硬くなり、激しい下腹部痛と出血があることです。常位胎盤早期剥離は赤ちゃんの命にも関わるため、これらの症状があったら要注意です。母子ともに緊急を要しますので、すぐに病院に受診する必要があります。

妊娠中期に出血があったらすぐに産婦人科へ!
妊娠中期は胎児の成長も安定してくるため出血が起こりにくくなるのですが、もし鮮血が出るようなら、それは何か危険があるというサインかもしれません。この時期の出血は胎児の命にも母体の安全にも関わってくるため、もし少しでも出血があったら早めに産婦人科を受診した方が良いでしょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加