妊娠中期の眠気 

2016/08/09

妊娠中期に眠気やだるさが起こる理由

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妊娠中期に眠気やだるさが起こる理由

一般的に、妊娠中期は身体が安定する時期といわれています。しかし、妊娠中期に入っても、眠気やだるさに悩まされることがあります。なぜ、妊娠中期にこれらの症状が現れるのでしょうか。その原因を解説いたします。

ホルモンバランスの変化が眠気の原因かも

妊娠するとホルモンバランスが変化するため、様々な症状が引き起こされます。その中の一つに眠気を挙げることができます。眠気は、プロゲステロンというホルモンの分泌が増えることで起こると考えられています。プロゲステロンには、妊娠を維持するため体温を上昇させて身体を休める方向に導く働きがあり、この影響で眠気が引き起こされるのです。妊娠中期に入ると眠気は落ち着くといわれますが、個人差が大きく眠気が続くこともあります。

ホルモンバランスの乱れはだるさも引き起こす

妊娠によって起こるホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れにつながるといわれています。自律神経が乱れて交感神経が優位になると、休んでいるつもりでも身体が休めない状態になります。うまく休めないと、寝ているのに眠い、休んでいるのに身体がだるいなど感じることがあります。自律神経の乱れも妊娠中期に治まることが多いといわれますが、個人差が大きいので続くこともあります。また、ストレスがたまりやすい時期なので、この影響で自律神経が乱れることもあります。眠気とだるさが気になるときは、自律神経の乱れにも注意しましょう。

妊娠中期に起こる貧血が眠気とだるさの原因かも

妊娠中期に入ると、お産の出血に備える目的などで血液の量が急激に増えます。これに伴い赤血球も増えますが、同じペースで増えることはできません。酸素を運搬する赤血球が不足すると、眠気やだるさ、めまい、動悸などの症状が引き起こされます。妊娠中期の貧血は、短期間で複数回妊娠した方や多胎妊娠している方、栄養状態の悪い方に多いといわれています。妊娠中期の眠気やだるさに悩まされるときは、貧血にも注意が必要です。

眠気とだるさが気になるときの対処方法

眠気とだるさが気になるときは、ゆっくりと心身を休めましょう。自律神経の乱れやストレスが潜んでいると、休んでいるつもりでも休めていないことがあります。趣味の時間を作るなどリラックスを心がけながら、十分な睡眠時間を作るとよいといわれています。貧血が気になるときは、ホウレン草や小松菜など鉄分が豊富な野菜と一緒に鉄分の吸収を助けるビタミンCを摂るとよいでしょう。赤血球が増えれば症状が和らぐはずです。赤血球にはヘモグロビン(タンパク質…体内で栄養分の一つとして消費されます)と呼ばれる成分が多く含まれます。ヘモグロビンは、酸素と結合し、身体中に酸素と栄養分を送り届ける役割をもっています。その為、赤血球が増えると、体内のヘモグロビンも増えることになります。増えたヘモグロビンによって身体中に酸素や栄養分が十分に運ばれる(薄まっていた血液が濃くなる)ので貧血が改善され、眠気やだるさは和らぎます。

まとめ

妊娠に伴う身体の変化の影響で、妊娠中期以降も眠気やだるさに悩まされることがあります。また、妊娠中期に入ると血液量が増える影響で貧血になり、眠気やだるさが引き起こされることもあります。気になるときは、意識的に心身を休め栄養バランスを整えましょう。それでも改善しないときは、病院で相談されることをおすすめします。


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