冷え性

2016/08/25

冷え性体質改善に、漢方薬は効きますか?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

冷え性体質改善に、漢方薬は効きますか?

20代の女性のうち約7割が感じているという体の冷え。単に手足が冷たくて辛いというだけではなく、血行の悪さは生理痛や肩こりも助長してしまいます。相談者は体質改善のために漢方を取り入れてみようと考えているようですが、どれを選ぶべきか、また副作用や妊娠への影響はないのか気になっています。

20代女性からの相談:「冷え性改善のための漢方薬は飲み続けると害はある?」

昔から手足が常に冷たく感じる冷え性です。真夏以外は靴下が欠かせません。生理痛も酷くて、婦人科の先生に冷え性と関係していると言われました。この体質を改善したくて、漢方薬を飲み始めようかと思っています。調べてみると冷え性改善といっても色々な漢方薬があるようで、どれを飲んだら良いのか迷っています。自分の症状に応じて個人の判断で飲んでみれば良いのでしょうか?また、漢方薬は飲み続けることで副作用や体への害はあるのでしょうか?子どもを望んでいるので心配です。(20代 女性)

漢方薬選びは専門家へ相談を

近頃は数多くのサプリメントが店頭で販売されており、自分の好みのものを気軽に選べるようになりましたが、サプリメントはあくまで「食品」です。漢方は「薬」ですので、やはり自己判断は禁物。医師や薬剤師と相談のうえ選びましょう。

漢方にはさまざまな種類があるので、自分で選ぶのが難しい時は薬剤師のいる薬局で相談して購入すると良いでしょう。また婦人科に定期的に受診しているなら、婦人科の医師に相談して漢方を処方してもらうことも可能です。(看護師)
また効果も個人差がありますから、服用されるのでしたら、やはり医師の診察を受けて、ご自身にあったものを服用した方がいいでしょう。(医師)

漢方といえども副作用には注意が必要です。もし副作用が表れたら速やかに服用を中止しましょう。

漢方薬は比較的副作用が少ないと言われており、長期にわたって服用することも多くありますが、薬には違いありませんから、全く副作用がないわけではありません。(医師)
漢方は他の薬と比較して副作用は少ないですが、食欲不振や胃腸障害、眠くなったり、蕁麻疹や血圧上昇など症状が見られたりすることがあります。漢方でも体質に合わなければ副作用は起きます。(看護師)

漢方以外の体質改善方法は?

専門家は冷え性を改善する方法として、適度に運動をしたり、体を温める食材を食事に取り入れることを提案しています。普段の生活の中で、体の内側から温めることを意識し、体質改善に取り組むのも大切ですよね。

漢方に頼る前に自分でできる冷え性改善策を行ってはいかがでしょうか?運動不足や偏った栄養、不規則な生活は冷え性の原因になりますので、生活習慣を見直して食事内容にも気をつけながら生活して下さい。それでも改善できないときに、漢方などを考えても良いと思います。(看護師)
冷え性は元々の体質もありますが、生活環境も関与していますから、普段から体を温める食べ物(根菜やニラ、生姜など)を摂ったり、湯船にゆっくり使って血行をよくしたり、体操など適度な運動を心がけるようにしてください。(医師)

気になる妊娠について…

妊娠中や、妊娠前の漢方服用については十分注意が必要です。あわせて、妊婦は貧血に陥りやすいもの。貧血予防に必要な栄養素を妊娠前から積極的に摂りましょう。

漢方のなかには妊娠中に内服を控えたい成分が含まれているものがあるので、子どもを望んでいるのであれば薬に頼らない方向で冷え性を改善するようにして下さい。(看護師)
また冷え性が貧血の原因になることもありますから、妊娠をお望みでしたら、鉄分や葉酸を含むものを多めに摂って、貧血予防も心がけてください。(医師)

薬の力を借りるのは悪いことではありません。しかし、体質改善の場合はただ飲めばいいというものではなさそうです。食事や運動などの生活習慣を見直し、冷えの体質を改善しようと自らが底上げする力があってこそ、薬の効果を最大限に引き出すことができるはずです。気がつけば薬はいらなくなっていた、という状態を目標に、できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加