妊娠初期と葉酸

2016/10/03

妊娠初期に葉酸のサプリメントが必要な理由

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妊娠初期に葉酸のサプリメントが必要な理由

妊娠初期は胎児の健康のために、普段より多くの葉酸を摂ることが推奨されています。妊娠中は葉酸の多い食品を食事に摂り入れるだけでなく、葉酸のサプリメントも摂った方が良いといわれています。今回は、なぜ葉酸をサプリメントで摂ると良いのかその理由について解説します。

葉酸とは何か

葉酸とは、水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。葉酸は細胞や赤血球を作る際に必要なビタミンであるため、欠乏すると肌荒れや疲労感、悪性貧血などが起こることがあります。日本人の成人男女の葉酸の1日当たりの推奨摂取量は、240μgです。

なぜ妊娠中に葉酸が必要か

厚生労働省によると、妊娠の1カ月以上前から妊娠3カ月までの間の女性には、普段の約1.5倍の400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。妊娠初期は、胎児の脳や脊髄などの形成が行われる大切な時期であるためです。

妊娠初期の脳や脊髄の形成の過程で異常が起こると、胎児が神経管閉鎖障害という病気になることがあります。この病気になると、胎児が死産したり生まれてすぐに死んでしまうことがあり、生きられたとしても後遺症が残ることがあります。神経管閉鎖障害の原因の一つには葉酸欠乏が考えられており、葉酸を摂取することでこのリスクをある程度低減できることがわかっています。

葉酸をサプリメントから摂ることのメリット

葉酸を摂るためには、葉酸を多く含む食品を積極的に食べましょう。しかし、食品中の葉酸は水に溶けやすく調理の過程で加熱により失われることも多いため、食事だけから400μgの葉酸を毎日摂取するのは困難です。また、食品からの葉酸は体内で胃酸によって分解され、実際に体に吸収される量はさらに少なくなります。

これに対し、サプリメントに含まれている葉酸は食品中の葉酸よりも体に吸収されやすいです。そのため、葉酸は食品から摂取することにプラスしてサプリメントで摂る方が効率的です。

以上のことから、厚生労働省でも妊娠中の葉酸はサプリメントから摂取することが良いとされています。妊娠初期の胎児の先天異常を防ぐためにも、食事に加えてサプリメントを活用し、毎日400μg以上の葉酸を摂取しましょう。


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