冷え

2016/08/26

妊娠中、体を冷やすなと言うけれど…

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中、体を冷やすなと言うけれど…

現在妊娠中の相談者。冷えは体にもお腹の赤ちゃんにもよくないとわかってはいますが、元々汗っかきなうえに出産は真夏。それでも暑さを我慢しながら過ごすべきかどうか疑問に思っているようです。

30代女性からの相談:「夏でも、妊娠中は冷やさない方が良いのかという疑問」

妊娠してから、体を冷やさないようにねと言われることが多くなりました。概ね50歳以上の女性によく言われます。しかし、出産予定が7月半ばの暑い時期なので、夏でも冷やさない方がよいのか疑問に思っています。夏はエアコンをつけて寝るので、腹巻やソックスで下半身とお腹だけでもカバーしようかと考えています。汗かきなので、夏はなるべくラフな格好で、腹帯なんかも出来ればつけたくないです。しかし、お腹の赤ちゃんのためには我慢して、昼夜とにかく冷やさないことを優先した方がよいのでしょうか。(30代 女性)

夏こそ要注意。気付かないうちに冷え性に?

夏場、エアコンの効いた部屋に長時間いると、体が驚くほど冷えている…誰にでも経験のあることだと思います。妊娠中は血行が悪くなるので、特に注意が必要です。

夏場は暑いので冷えとは関係ないと考えがちですが、エアコンはお腹や足が冷える原因になります。妊婦の方は運動不足になったり骨盤や腰に負担がかかる体勢になったりするため、血流が悪くなり冷え性に罹りやすくなります。(看護師)
体を冷やさないようにというのは、妊婦さんに限らず、全ての方に言えることです。血行が悪くなると、体のあちこちに支障をきたします。(医師)

体の冷えが妊婦に及ぼす影響は様々です。腰痛や便秘、足つりや浮腫みは多かれ少なかれ妊婦の多くが経験することだと思いますが、冷えがそれらを助長していたのですね。また、体の冷えはお腹の赤ちゃんの発育にまで影響が及んでしまうかもしれないというから驚きです。体を温めて血行を良くすることで、胎児は母体からスムーズに栄養を摂取することができるようです。

体が冷えると腰痛や便秘になったり、足がつったり、お腹が張る、浮腫みなどの原因になります。出産時には微弱陣痛に繋がり難産になることもあります。その他にも冷えで血行が悪くなると難産や常位胎盤早期剥離、低出生体重児など胎児にも悪影響を及ぼします。胎児は胎盤を介して栄養を摂取しますが、胎盤の血流量が悪くなると母体が摂取した栄養がスムーズに胎児に送られず発育に影響がでてきます。夏場でも油断せずに腹巻や靴下を履き、程度な運動や入浴などで身体を温めるようにして下さい。(看護師)

もちろん体調管理が何より大切です。

しかし妊婦はお腹が大きくなってくると、ただでさえ暑いもの。部屋を適温に保ち、体を冷やしすぎないように注意しながら過ごすのが良いでしょう。睡眠中の室温管理には特に気をつけましょう。

夏場に体を温めすぎると、逆に熱中症を起こすことがありますから、汗をかかない程度に適温を心がけてください。寝る時にエアコンを使うのでしたら、室温は26~29度が適温と言われています。一晩中エアコンを使うことに抵抗があれば、寝る時の2~3時間の使用にしてください。腹巻やかけもので下半身をカバーするのも良いことですが、熱を発散させるために、靴下は履かない方がいいでしょう。汗っかきでエアコンだけでは寝苦しいようでしたら、アイス枕やクール寝具なども使用して、冷えすぎないよう快適に眠れるようにしてください。(医師)

妊婦にとって冷えは大敵です。しかし、真夏にエアコンを使用せず暑さを我慢する必要はありません。本人が最も快適だと思える温度で、ストレスを感じずに過ごすことが母体にとっても赤ちゃんにとっても良いでしょう。


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