溶連菌

2016/09/02

風邪と溶連菌感染症を見分ける方法は?抗生物質は必ず必要?

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風邪と溶連菌感染症を見分ける方法は?抗生物質は必ず必要?

溶連菌感染症にかかると、治療には抗生物質を使用するのが一般的です。風邪との区別が難しく、様子を見ているうちに症状が治まるということもあるようですが、溶連菌感染症だった場合必ず抗生物質は必要なのかという質問に、医師はなんと回答しているのでしょうか。

ママからの相談:「風邪と溶連菌、見分けるのが難しいがどうすれば?」

溶連菌にかかると高熱が出ていつも必ず抗生物質をもらうのですが、例えば溶連菌感染だと気づかず、ただの風邪だと思い様子見のまま治ってしまった場合、抗生物質はもう必要ないのでしょうか。風邪との見分け方はあるのか、どのような症状が出たら溶連菌を疑うべきか教えてください。 (30代・女性)

38℃以上の発熱と喉の強い痛みや発疹

溶連菌感染症と風邪は確かに区別が難しいですが、38℃以上の発熱と喉の強い痛みなどが特徴です。溶連菌感染症を放置すると重篤な合併症を引き起こすこともあるので、怪しいと思ったらすぐに病院を受診しましょう。

溶連菌に感染すると一般的に強い喉の痛みと高熱が出ますが、咳や鼻水といった症状はほとんどないことが多いようです。また身体や舌に発疹が出ることもありますが、症状には個人差があるので、風邪との区別が難しい部分もあるでしょう。(医師)
抗生物質を服用しなくても自然治癒する可能性はもちろんありますが、その場合は完全に除菌されず保菌された状態になって感染を繰り返したり、急性糸球体性腎炎やリウマチ熱といった重症の合併症に進行する可能性が高くなります。そのため38℃以上の発熱があり、強い喉の痛みや発赤がみられる場合は早く受診した方がよいでしょう。迅速の検査キットは10分ほどで結果が出ます。(医師)
溶連菌には様々な種類があります。症状は発熱やのどの痛みや嘔吐などで、風邪と区別するためにはウイルス検査を行う必要があります。風邪と思って放置すると、症状が悪化したり家族にも感染するため、風邪かなと思って、少しでも疑わしい症状があるときには早めに病院を受診してください。(呼吸器科医師)

処方された抗生剤はすべて飲み切る

溶連菌感染症は通常の風邪と比べ完治するのに時間がかかり、症状が緩和しても体内には菌が残った状態です。そのため、出された抗生物質は自己判断で服用を中止せず、必ずすべて飲み切るようにしましょう。

治療を開始すると数日で症状はなくなりますが、抗生物質の服用は中止せずに飲みきるようにしてください。(医師)
溶連菌感染症の治療としては、有効な抗生剤を1週間~10日ほど服用します。一般の風邪と比べ改善まで少し時間がかかるため、症状が治まったからといって途中で断薬しないようにしましょう。指示された期間の薬を飲みきっても、体内に感染力のある菌が存在するため、服薬が終わっても2週間ほどは感染の可能性があると考えてください。(呼吸器科医師)

確かに風邪との区別がつきにくいため、そのままになってしまうこともあるようです。しかし溶連菌感染症はきちんと治さないと、何度も繰り返したり合併症を引き起こしたりすることもあるので、迷ったときは病院を受診した方が安心です。


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