食物アレルギー

2016/09/05

アレルギー数値は高いけど、食べさせても大丈夫?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

アレルギー数値は高いけど、食べさせても大丈夫?

子どもに食物アレルギーがある場合、食べさせてよいものといけないものの判断には迷うことが多いもの。アレルギーの数値が出ても反応は出ないような食品は、いったい食べさせてもよいのでしょうか。

ママからの相談:「アレルギー検査の数値のとらえ方」

10カ月のとき血液検査で小麦、卵、乳のアレルギー数値が高く出たため、1歳まで完全除去し、以降は徐々に与えてきました。現在3歳でパン、チーズ、卵の白身は大丈夫ですが、牛乳を多めに与えると少し症状が出ます。再検査を検討しているのですが、数値が高い食品があったら与えない方がよいのでしょうか。(40代・女性)

医師とよく相談することが大切

過去の検査で数値が高かった食品の中でも、反応が出るものと出ないものがあるという相談者さんの子ども。検査をして数値が出た食品というのは、与えない方がよいのでしょうか。

アレルギー検査で陽性が出ても、症状が出ない場合もありますし、逆に陰性でもアレルギーを起こす場合があります。数値が上がっているものを食べさせるのは、できれば控えた方がよいでしょう。(産科婦人科医師)
数値が上がっていても症状がでなければ食べさせてもよいという考え方も一部ありますが、その場合でも、アレルギーを起こすリスクが高いことはしっかりと理解しておく必要があるでしょう。(産科婦人科医師)
検査値は湿疹など皮膚症状が出ていると値が高くなることがあり、アトピー性皮膚炎など他にアレルギー症状があれば検査値に影響してきます。症状と検査値は一致しないこともあるので、検査値はあくまでも目安として捉えてください。実際にアレルギー食品を食べて症状が出るか、食物負荷試験で確定するとよいでしょう。(内科看護師)
アレルギー治療の一つに、アレルゲンを少しずつ与えて免疫をつける治療があります。これは必ず医師の判断と指示で行わなければならず、自己判断で食べ物を与えるのは大変危険です。せっかく検査を受けるのですから、症状が出ないものを食べさせてよいかどうかは医師とよく相談してください。(産科婦人科医師)

アレルゲンが変化していく場合も

反応が出ないからといって食べさせることには、危険も伴うとのこと。その他、専門家は成長とともに、アレルギーを起こす食物に変化が起こる可能性も指摘しています。

乳幼児期の食物アレルギーは、成長とともに改善し徐々に食べられるようになることもよくあります。小麦や卵、乳製品にアレルギー症状を起こす子どもは多くいますが、3歳くらいで約半数の子どもは改善され、6歳くらいの学童期になるとほとんどの子どもは症状がなくなり食べられるようになるケースも多く確認されています。(内科看護師)
乳幼児期の食物アレルギーが改善しても、学童期になると甲殻類や魚、ピーナッツ、そば、果物などの食物アレルギーが起こることがあります。学童期や成人になってからあらわれる食物アレルギーは、乳幼児期のアレルギーと違い、食べられるようになることは少ない傾向にあります。(内科看護師)

数値が高いものを食べさせてよいかどうかは、医師に相談してみましょう。また、食物アレルギーは成長過程で改善することもあれば、異なる食物のアレルギーが出てくることもあるため留意してしっかり見守りましょう。


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