ヘルパンギーナ

2016/08/24

妊婦さんも要注意!子どもに多い「ヘルパンギーナ」

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

妊婦さんも要注意!子どもに多い「ヘルパンギーナ」

夏風邪の中で、「手足口病」「プール熱」と並んで流行しやすい、「ヘルパンギーナ」という病気があります。6~8月の間に流行することが多い感染症です。
患者の9割は5歳以下という、子供がかかりやすい病気と言われていますが、大人でも感染の可能性はあり、特に妊婦さんには注意が必要。
なぜなら胎児に感染してしまうと、まれに重症化する場合もあるのです。
ヘルパンギーナとはどんな病気なのか、対処法や予防策も合わせてお伝えします。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナの原因となるのは、コクサッキーウイルスというウイルスによる感染です。
このウイルスは飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染で移ってしまうので、保育園などの集団生活の中で容易に感染してしまいます。

特徴的な3つの症状

ヘルパンギーナの特徴的な症状は、以下の3つです。
・喉の炎症・痛み
・口の中や口蓋垂(こうがいすい、いわゆる「のどちんこ」)の部分に出来る水疱・口内炎
・突然の高熱

喉の痛みが強いため、それに伴い食欲がなくなることがほとんどです。また、高熱による熱性けいれんを伴う場合も。
更に、頭にウイルスが侵入してしまうと、髄膜炎(ずいまくえん)を起こす危険性もあるのです。頭痛や嘔吐、首の痛みを訴える場合は髄膜炎を起こしている可能性があります。

ヘルパンギーナにかかってしまったら

ヘルパンギーナの原因となるコクサッキーウイルスは、薬や予防接種などがありません。感染してしまった場合は、解熱剤や鎮痛剤で症状を押さえながら、病気の改善を待つことになります。
口の中の痛みで食事を摂るのが難しいので、おかゆやうどんなど飲み込みやすいものを無理せず食べるようにしましょう。脱水への注意も必要です。飲み物も飲み込めない場合は、点滴で水分補給するようにしてください。
また、口の中の痛みがあるので、歯磨きが辛いです。小さな子供はどこが痛いのか言葉で伝えられないため、大泣きして訴えるかもしれません。無理やり歯磨きをすることのないよう注意しましょう。
ヘルパンギーナは3~4日で治ると言われています。安静に体を休めてください。

予防のために出来ること

ヘルパンギーナは、学校や保育園・幼稚園を「何日休まなくてはいけない」といった規定はありません。解熱していて、症状が落ち着いていれば登校・登園が可能になります。
しかし、その時点ではまだウイルスが感染力を持っています。飛沫では1週間程度、接触では4週間程度は感染してしまう恐れがあるのです。そのため、予防がとても大切になります。
夏場でも「手洗い」と「うがい」をしっかりさせるように習慣づけてください。特に小さな子供は、手を口に入れてしまうことが多いため、こまめに手洗いすることをお勧めします。
抵抗力が落ちている状態だと感染しやすくなります。夏休み中、に入っても規則正しい生活リズムで過ごし、子供が疲れ過ぎないよう見守ってあげましょう。
夏は強い日差しや暑さなどで、知らず知らずのうちに体が疲れているものです。すでに見てきた「特徴的な3つの症状」に思い当たることがあれば病院を受診し、ゆっくり過ごして体を休ませてあげるようにしましょう。

〈筆者プロフィール〉
執筆:松本 たお(まつもと・たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の二児の母。

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