溶連菌

2016/09/03

命を脅かす人食いバクテリアって何?溶連菌と関係が?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

命を脅かす人食いバクテリアって何?溶連菌と関係が?

溶連菌は子どもに多い感染症で、保育園など集団生活の場で感染しやすく何度もかかることもあります。相談者の方は、この溶連菌が人食いバクテリアというものに関係があると知り心配していますが、看護師さんたちは何といっているでしょうか。

ママからの相談:「溶連菌が人食いバクテリアの原因と聞き、とても怖いです」

子どもが保育園で毎年溶連菌をもらってきますが、最近「人食いバクテリア」と溶連菌の関連性を知り、命に関わるような病気だと思うと急に怖くなってしまいました。毎年かかるようなら園内でキャリアの子がいる可能性もありますし、それがうちの子である可能性もあります。アメリカに住む友人に聞くとあちらではきちんと検査する病院もあるようですが、日本ではどうなのか、やはり一度検査を受けた方がよいのでしょうか。(30代・女性)

人食いバクテリアの正体とは?

人食いバクテリアは劇症型溶連菌感染症と呼ばれ、発症するとひどい場合は数日で死に至ることもある怖い病気です。子供が多く罹患する溶連菌感染症とは区別されています。

人食いバクテリアは劇症型溶連菌感染症と呼ばれ、突然発症して重症化する溶連菌感染症です。風邪症状から始まり手足の痛みや腫れ、症状が進むと皮膚や内臓や筋肉などの組織が徐々に壊され、1日後には死に至ることもある病気です。しかし早期発見・早期治療ができれば、抗菌剤などの使用や、組織の壊死部分を取り除くことで死に至るのを食い止めることは可能です。(内科看護師)
劇症型溶連菌感染症の原因ウイルスで最も有名なのはA群溶連菌です。A群溶連菌と聞くと、子供がよく罹患する溶連菌感染症の原因となるものもA群溶連菌なので、心配される方も多いと思います。劇症型溶連菌感染症は小児が多く罹患する溶連菌感染症とは区別されます。A群溶連菌感染による一般的な疾患は子供の咽頭炎などですが、劇症型溶連菌感染症は子供だけでなく大人も発症します。劇症型溶連菌に感染した患者の傷口などに直接触ることで感染し、また火傷や刺し傷やひっかき傷など、皮膚の傷から菌が侵入して感染を起こすともいわれています。(内科看護師)

キャリアといっても年中菌を保有しているわけではない

菌を保有しているが発症していない人をキャリアと呼びますが、溶連菌の場合キャリアであったとしても、年中ずっと菌を持っているわけではないようです。また予防については、通常の風邪と同様に手洗い・うがいの励行が有効だとアドバイスいただきました。

予防法は一般的な手洗いうがいやマスクの着用、傷口を清潔に保つことで感染から身を守るようにします。人食いバクテリアに感染した場合は、皮膚の水ぶくれや発疹など皮膚症状で確認が可能で、検査は造影剤を用いたCT検査や血液検査や細菌検査などになります。(内科看護師)
通常の溶連菌はA群β溶血性連鎖球菌を指し、感染すればほとんどの場合症状が現れます。キャリアというのは、菌が喉や鼻の粘膜などに感染していても症状が出ていない状態です。キャリアといっても年中365日感染しっぱなしというわけではなく、溶連菌が繁殖してせいぜい数カ月です。特に検査する必要はないと思いますが、検査をしてそれが安心材料になるのであれば、検査を受けるのもよいかもしれませんね。(看護師)

人食いバクテリアと聞くと恐ろしく感じますが、通常子どもがかかる溶連菌とはまた区別されていると看護師さんは説明しています。あまり神経質になる必要はないようですが、どうしても心配な場合は、一度検査を受けてみると安心に繋がるかもしれません。


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