アレルギー

2016/09/10

子どものハウスダストアレルギーに減感作療法は効果的ですか

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

子どものハウスダストアレルギーに減感作療法は効果的ですか

相談者のお子さんはハウスダストアレルギーの重篤な症状に悩まされ続けています。そのため専門医から注射による減感作療法をすすめられました。色々説明を受け、メリット、デメリットを理解しましたがまだ治療に踏み切る決心がつきません。そこで、専門家にセカンドオピニオンを求めています。

ママからの相談:「減感作療法(注射)について」

6歳の子どもがハウスダスト、ダニのアレルギー(クラス6以上)です。長年薬を飲み続けていますが症状はよくなりません。特にホコリに弱く、運動会などで砂ぼこりを1日浴びると、発熱して鼻がつまり、目も腫れ上がってしまいます。この度医師から、週一回の注射による減感作療法を勧められました。しかし、筋肉注射のためかなりの痛みを伴うそうです。治療を続けてよくなる可能性も、100%ではないと言われました。子どもは少し怖がっていますが、よくなるならやってみたい気持ちもあります。注射によるアレルギーの減感作療法について、メリット、デメリットを教えて下さい。(30代 女性)

アレルゲンに対する抗体を作る減感作療法

毎週の注射の煩わしさや効果の不確実さを聞かされると、不安になってしまう減感作療法ですが、抗体がきちんと作られれば辛いアレルギー症状から解放されると専門家は言います。

アレルギーの減感作療法は、特定されたアレルゲンを薄い濃度のものから徐々に濃度を濃くし、アレルギーを起こす手前まで皮下注射し、アレルゲンに対する抗体を作るものです。(医師)
メリットとしては、症状が抑えられ日常生活に問題が無い状態になれば、半永久的に効果が持続すること、重症のアレルギー性鼻炎でも、症状を改善できることなどがあります。希望するような効果は80%くらいとも言われていますが、症状を改善できる場合もありますから、できるだけ続けてほしいと思います。(医師)
メリットとしてはアレルギーを起こす頻度が減る、もしくはなくなる、これにつきると思います。質問内容から察するに症状は重症であることが伺えますし、ストレスが軽減されるに越したことはないので、受ける意義はあると思います。(看護師)

デメリットも正しく理解しましょう

減感作療法のデメリットは、相談者も医師から説明を受けたように注射による痛みや体質による効果の差異のほか、治療が長期にわたることやアナフィラキシーショックを起こす危険があります。

デメリットとしてはレルゲンの量によってはアナフィラキシーショックを起こす危険性があること、長期にわたって治療しなければならないこと、体質によっては抗体が作れないことがあります。おっしゃるように皮下注射ですから、筋肉注射や静脈注射より痛みがあります。小さいお子さんでしたら、何回も注射することに抵抗があると思います。(医師)
まず注射をするので痛みがあるというデメリットがあります。治療の性質上、アレルゲンを体が反応するかしないかという量を注射して、徐々に慣らしていくものなので注射なしでは行えません。徐々に慣れさせていくというものなので治療に大変な年月がかかります。そんな長い時間をかけても、よくならないケースもあります。(看護師)

お子さんの心のケアを忘れずに、粘り強い治療を

今回専門家は相談内容を鑑みて、減感作療法をすすめています。たしかに毎週注射を打たなければならない煩わしさを考えると、小さなお子さんへの心の負担は計り知れません。相談者であるお母様をはじめ、ご家族のフォローがあってこそ続けられる治療だと思います。また結果を焦らず、ゆったりした心構えも必要でしょう。疑問点や心配事を医師によく相談し解消したうえで、治療を開始されてはいかがでしょうか。


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